2009年01月12日

迷曲彷徨-モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲(1)

今回から数回に分けてソルの名曲「モーツァルトの主題による変奏曲」に挑戦しようと思います。

此の曲はモーツァルトの歌劇「魔笛」の第 1 幕で歌われる男声合唱を元にしていると言われていますが、実際に聞いてみるとそれらしいメロディーはありますが、そのものズバリと言うわけではなく「魔笛にヒントを得た主題による変奏曲」みたいですね。
歌劇の内容は、絵本でも見たことがあるのですが、何を意味しているのか難解なところがあります。

さてギター曲のほうですが
序曲、テーマ、5つの変奏、コーダより構成されていますが、セゴビア氏をはじめとして何故か序曲を弾かないギタリストもいます。

テーマはよくテレビとかで流れますのでクラシックギターファンでなくても知っている方も多いのではないかと思います。

いつも弾きたい曲ランキングの上位に入っている曲ですが、なかなか難しくギターをはじめて4-5年のレベルが必要なこともあって一寸練習して弾ける様な曲ではないので、ギター教室や先生について習っている人しかあまり弾く事は無いようです。

全体としての難度は

一般レベル ★★★★☆

マイレベル
 右手テクニック ★★★☆☆
 左手テクニック ★★★☆☆
 左手ストレッチ・ポジショニング ★★★☆☆
 テンポ・リズム ★★★★☆
 体力・持久力 ★★★☆☆
 音楽的表現や解釈・メンタル面 ★★★☆☆

変奏によって難度のバラツキが大きいようで
 序曲 ★★☆☆☆
 テーマ ★★★☆☆
 第1変奏 ★★★★☆
 第2変奏 ★★☆☆☆
 第3変奏 ★★☆☆☆
 第4変奏 ★★★☆☆
 第5変奏 ★★★☆☆
 コーダ  ★★★★☆ 

といったとこでしょうか

弾きにくい要素としては

ちょっと長い----いわゆる小品の類ではなく楽譜数ページになるので暗譜するレベルまでもっていかなければ弾き通せない。

速い---全体としてみると決して速い方では無いのですが、細かな音の動きのある部分があり指がついていかない。

左手が動きっぱなし----極端に難しいポジショニングはないのですが、左手がまるでネズミがネックを右往左往するよににとにかく忙しく動き回るので正確に押弦するのが難しく持久力が続かない。

等々・・・・
とにかく変奏に入ってからは、左右の指共々独立性、敏捷性、正確性が必要とされ練習する程に発見があったり色々と勉強になります。

プロのギタリストもそこらへんは、よくわかってるようで色々と弾き方や運指を工夫しているみたいで、楽譜とは違っている事も多いです。
そのせいか、ギタリストによって運指が相当違う部分もあります、そんな部分も分析していきたいと思います。

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序曲(Introduction)





テーマとは、裏腹に暗く悲しげな曲想です。
テクニック的には特に難しい部分はありませんが、注意すべき部分もあります。

1小節目5小節目のコードは、一緒に発音せずアルペジオで弾く方がいい感じです。
その場合ストロークする時に高音部にかけて親指の腹で幾分「しゃくる」ように弾くと深みの
ある音がします。
4小節までの休符は、楽譜道理に処理するよりいくらか、余韻を残したほうが、雰囲気はいいようです
ユックリした曲は、こういったところが気になるので難しいですね。

楽譜は
intor-01.jpg


のように前者のようになっているものが多いようですが
僕は少し弾きにくくなりますが、後者のようにハイポジションで深い音がでるように弾いてみました(山下氏がそのように弾いていたのをまねしました)

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曲中でメローディーと伴奏で3連符と16分音符のを弾き分ける部分がありますが、タイミング的には

intor-02.jpg
となります。

3連符と16分音符の兼ね合いは、あまり意識しすぎると慌てたように詰まってしまったり逆にリズムがとれていないと間延びしたようになりスムーズに演奏するのは結構難しいようです。
僕の場合は、ちゃんと弾いたつもりが、何故か、レコーディングしたものを、あとで聞いてみると3連が1つ足らなかったり多すぎたりすることがよくありました。

****************

13小節から伴奏部は3連符というより6連符を意識してフレージングに気をつけました。
intor-03.jpg

僕の場合ここが序曲のなかで一番難しく感じられます。

左手の運指を色々と工夫してみましたが、ギターの構造から楽譜通りにひくと結構困難な場合がありますね、

僕は、こんな時、どのように聞こえるか、美しく響くか、スムーズに聞こえるか、演奏しやすいか、等を優先して、楽譜通りに弾かない時もあります。

11小節1拍目からは4フレットセーハを維持したまま楽譜のディレーション通りにすると3拍目のG音のセッティングが忙しくなり発音が僅かに遅れがちになるのでD音に4指を移動させるタイミングでセーハを解いて指をフリーな状態に一旦しておいてD音♯1指を押さえる時は既に3拍目のポジショニングを開始しているようにしています。

13小節のハーモニックスは1弦19フレットと7フレットの二通り考えられますが、まぁ弾き易いかどうかとか好みの問題かもしれません
僕は後者で弾いてみました。

つづく

posted by saintcat at 10:35| Comment(0) | 迷曲彷徨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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