2009年03月29日

迷曲彷徨-モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲(3)

モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲第一変奏です、
楽譜の運指はどれもほとんど同じみたいですね。

楽譜を一見すると32分音符が大半を占めていてといも難しそうに(スピードが速いという意味で)見えますが、基本のテンポが遅いのでメチャクチャ速いわけではないようです。

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急がば、回れ!

此の手の曲は、先ずはグッとテンポを落として運指を、確実にして暗譜してしてから少しずつスピードをあげると良いと思います。
ぼくの経験からして最初から普通のスピードで弾いてトレーニングすると逆に不効率になって、なかなか目的を達成できません。
急がば、回れの原則!

全体を通して、スラー、速い上昇スケール、装飾音を伴った付点の2声のコードで構成されていますので、これらを正確に一定の速度で弾けるかどうかがポイントになりそうです。

これらはフラメンコギターをやっている方でも結構テクニックの向上に役に立つのではないかと思います。



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スラーのパターンの右指の運指は色々考えられますが、なるべく慌ただしく無く効率的な運指を探ります。

Vr1-01.jpg


スラーは、テーマのところでも触れましたが、手首を回転させずにその場てで指だけで弾く様にします。
手首を回転すると不効率な上、音の動きが速いとミスり易くなります。



上のムービは分り易いように回転をチョッと大袈裟にしていますが・・・

指だけでスラーするようにするとグッと効率的になります。



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32分音符の素早い上昇スケールは、はなるべく左手のポジションを一定にして指のバタツキ(上げ下げ)を少なくします。



左指の運指は効率化の為小セーハを使ってみました。





右手の運指はimの組み合わせが一般的なようですが、イエペス氏のようにamiの組み合わせでも良いと思います。

imで・・・


amiで・・・



amiの場合は、ちょっとトレーニングが必要かもしれません、単純に普通のスケールがamiで弾ければ問題は無いと思いますが・・・
ちなみにイエペス氏の運指は

Vr1-02.jpg

でアポヤンドで弾いているようです。

ami奏法につていは以前速い弾きのブログで考察しましたが3つ一組のグループ化が出来きないようにアクセントを正確に出す事がポイントです。
僕は、amiのイエペス氏の運指を採用してみました、聞いた感じはimとほとんど同じですが、気分的に若干、前後との音の流れが、スムーズになるような、ならない様な・・・

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装飾音を伴った付点の2声のコードは音をスライドさせたりグリッサンド気味になりやすいので、切れよく音を出す様にします。クックッと・・・

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集中してトレーニングする時は、前後のフレーズから!


これらをトレーニングしていて気づいたのですが、難しくて突っかかる部分を集中してトレーニングした場合、その後通しで弾いた時に何故かその前後でミスる事が多いのです。

恐らくその部分は、指が動きを記憶していて、スムーズに運びますが、その直前、直後では意識上でも「そこに入るぞ!」と気負いと「良し!弾けた!」と安堵感が、どこかで過剰に働き指の動きを妨げるではないかと思われます。

それでトレーニング方法を難しい部分を挟んで数拍前後を一連としてトレーニングするようにすると、その「分断した感じ」が少し無くなるみたいです。

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柔らかい運指?

話は少しそれますが、此の曲をトレーニングするのに色々と物色していたらパヴエル・シュタイドルの演奏しているムービを幾つか見る事ができました。
此のギタリストの演奏はもちろんですが、運指がまたすばらしいですね、自然と言うか無理が無いと言うか、テクニックを感じさせず、流れるように指が動く様は美しくすらあります。
特に押弦は、押さえているというより触れているという感じ、それでしっかり音が出ている・・・

こんな運指が理想的なんですが・・・


posted by saintcat at 23:10| Comment(0) | 迷曲彷徨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月14日

迷曲彷徨-モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲(2)

モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲の2回目のテーマです。

モーツァルトの主題による変奏のテーマは、ここだけ弾かれる事もあり、ギターファンで無くても何処かで効いた事が有る・・・というぐらいボピュラーな部分ですね。

運指は僕の持っている3種類の楽譜のうちイエペス氏編のものだけかなり違っていましたが、その他の楽譜も調べてみると殆ど同じでした。
どうもイエペス氏は、従来とは異なった技法や解釈をすることが多かったようですね。
曲の独自解釈は今では若手のギタリストの殆どがやっていますが、セゴビアの影響が強かった当初は、やや異端的に見られていたようです。

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さて曲の内容ですが、一部を除いて、そんなに難しくは無いようです。

最初からの付点音符の弾むような曲想と1弦を跨いだポジショニングでスラーを多用するパターンが此の曲の基調となっていますが、イエペス氏の運指で弾くとスラーを使用していないので、かなり違って聞こえます。
僕は難度も弾いて聞いてみて、「スラーを使用した方が良いなと」思った所とそうではないところがありましたので適当に弾き分けています。
テンポは、ギタリストによって違い、かなりハイスピードで弾くギタリストもいますが、第一変奏とのコントラスを考えて押さえ気味に淡々と弾いてみました。




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them-01.jpg


3小節目の装飾音は、結構ゆっくり弾くギタリストもいますが、付点が間延びしないように、かなり素早く弾かなければなりません、(山下氏のように装飾音を入れずに弾くギタリストもいるようです。)

ギターはルーズな楽器?

何処でか失念してしまいましたが、「クラシックギターは、装飾音の処理がルーズになりがち」や「テクニックや楽器の限界を誤摩化すためにテンポに関してルーズだ」とかクラシック界全般からのギターに対する少々手厳しい内容だったと思います。
確かにギターはオーケストラの仲間入りも、させてもらっていませんでしたし軽音楽用の手軽な楽器と見なされていた時代もあったようで
非常に広くあらゆるジャンルに浸透した楽器ですが、クラシック界ではまだ後塵を拝しているようで日本人の音楽家の中ではクラシックの楽器と見なしていない人もまだいるようです。


スラー及び装飾音ですが、速く弾こうとしたりハッキリ弾こうとするとどうしてもモーションが大きくなりがちですが、ポジションのスムースな展開、移動に弊害がでてきますので指だけで行うようにし手首を回転させたりしてスラーを弾かない様に留意します。

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them-02.jpg



6小節はスラーの指示をしていた楽譜が多かったのですが、僕はスラーではないほうが高音部が鮮明に聞こえる様な気がしたのでスラーを使用せずイエペス氏のように弾いています。


7小節のような2声のコードの付点音符でリズミカルに弾く部分が何度も出てきますが、付点が3連符のようになってしまうと、だらし無く聞こえるので付点のリズムを正確に

音がグリッサンドして引きずり易くなりがちですので、そうならないように、弦から指を離さずに滑らしつつも押弦と離弦をクッ、クッと切れ味良く行います。



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them-03.jpg


8小節目はテーマで一番難しく感じる部分です。
ポジション飛びの、大股ストレッチパターンです。
先ほどの「テクニックの限界を誤摩化すためにテンポに関してルーズ・・・」が頭に過ります。

大胆に運指を変えてしまうか、何が何でも弾くか、そんな言葉は無視して、音楽は心、雰囲気で・・・数学ではありませんと平然とテンポを間延びさせて弾くか・・・

取りあえず、正確に弾く為にはどうするかという線でトレーニングしてみました。

先ず8小節目のストレッチを伴うコードを掴んでベストなポジションを見つけ、十分に指のフォームのイメージを叩き込んでおきます。
1指はセーハの必要は無いのですが、セーハした方が、やり易い場合も有りますのが、セーハしても、しなくっても押さえ易い方で・・・

7小節目のF音を4指で押弦してコントロールのキーと考えます。(この指の処理が影で影響しますので)
C音からちょっと「A音を経由して」8小節目のG音のコードの押弦に着地すると考えます。

A音を経由する段階で既に次に続くストレッチ前倒しで1指がやや開き気味になっている感じです。
A音のコードの押弦でモーションを「ガッチ」と止めず軽く置く感じにしますが、正確に音が出る様にもします。ここが難しい所

次のポジショニングの時E音はそのまま4指をスライドして押さえ、1弦のG音を3指で押さえると同時に、ストレッチの準備をしていた1指を伸ばして5弦B音を押さえます。
後は慌てず2指で3弦B音を押さえます。(どちらかと言うと意識を1指と3指におくと正確に押さえ易い・・・かな?)
恐らく指の長い人や柔軟な人はこんな苦労はしなくても、一気にサットとポジショニングできると思いますが・・・

次は、いよいよ変奏に入ります。


posted by saintcat at 23:38| Comment(0) | 迷曲彷徨 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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