2010年10月14日

トレモロ矯正トレーニング

先日トレモロのトレーニング方法についてコメントを頂き、ブログの検索履歴で「ピカード奏法」、「速弾き」についで「トレモロ」の多くの検索が有るのを見てトレモロの弾き方について関心がある方が多いのだなぁと感じました。

そこで以前はトレモロをamiの指のコントロールを得る為にアポヤンドやアルペジを使うという方法論で考察したので
今回は「スピードを上げるとイメージどうりに弾けない、指の大きなグループが起きたり音が汚くなる」等に焦点を当ててみたいと思います。

簡単に結論を申しますと、イメージ通りに弾けないのは殆どの場合やはり指の「コントロールの方法」、「感覚」に原因が有ると思われます。
速度については、僕の場合はコントロールする事がある程度出来る様になって明らかにスピードがアップした経験からコントロール力と関係があると感じています。

トレモロの指の個々のモーションのスピードはピカード奏法による速い指使いと比較すると実際はそれほど速くは無く、(速く見えるが)スピードが出ないと言うより、スピードを上げるとコントロールを失うというのが、殆どの原因のようです。
だから限界はそれぞれありましょうが、後からある程度スピード(アルハンブラを弾く程度)はついてくるのではないかと考えています。

それと「感覚」という今イチ抽象的な概念を持ち出したのは、僕が弾けていない時と、弾けている時の指の感覚が明らかに違っていたからでして、弾けていない時は、「amiの指の感覚が一体化しp対(ami)と言う感じがしていた。」という経験から来る物です。

弾けている時は、あきらかにa-m-iの指の個々の感覚があり、(p--a--m--iの4連の感覚と呼んでいます、つまりそれとは別に5連の感覚もあります)
一体化していたときより時間感覚が幾分広げられた感じがあり以前よりインパクトやタッチを微妙に変化させることが可能になったのです。

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まず次の実験をしてみてください。
フラメンコギターの方は5連で弾いてみて下さい。

一本の弦をp-a-m-iで弾きます。

*音のデレーションは揃っているか?
この方法の弾弦では、左手の押弦の影響もないし、親指のコントロールも最小限に抑えられるので
音の大きさとデレーションの違いを検出しやすくなります。

*指のモーションは大きすぎないか?
更に2弦から-5弦で弾くと指のモーションの大き過ぎも検出できます。(大き過ぎると他の弦に引っ掛けてしまう)

*タッチの際の接触時間が長過ぎないか?
pは弾弦の方向違いで振動のしかたも違うので音色は当然ちがいますが、音の大きさを極力揃えます。
此の時前の音を僅かでも消音しているようでしたら、タッチのインパクトの時間(弦への接触時間)が長すぎると考えて下さい
(振動している物の影響し合うのを極力さけるには接触の時間をより短くする)

*音の大きさは揃っているか?
音の大きさにも留意して下さい4連トレモロの場合、入りがa指からと言う感覚があり、a指のインパクトが強すぎて大きくなる傾向があります。
逆にi指の抜けのインパクトが軽くなり音が小さくなる傾向が有ります。

トレモロは最初から歯抜けしている!

此れらは重要な問題でして、4連トレモロの場合、良く見ると4つのうち1つはp指の弾弦なので実質的に音は等間隔で鳴っているわけでは無く1/4欠けているので少しでも大きさが違ったり音が切れるとそれが目立つ(聞こえる)のです。

pami-a.jpg

その間隙をなるべく分らない様にするには、完全に循環していて継ぎ目の感覚を無くす事です。

pami-b.jpg

余裕で弾ける時はコントロールしている感覚が有ると思いますが、ある一定の速さに達すると、とたんにバランスを崩すかもしれません、そこがコントロールの限界ですので速さを求める場合メトロノームでそのテンポを掴んでおくと良いでしょう。(結構ガクッと言う感じでコントロールが失われる事が多い)

もし此の実験では殆ど問題なく、曲を弾くと問題が出て来る場合、左手のポジショニングとのコンビネーションが適切でない、ポジショニングの遷移時の問題から右指のモーションに影響を与えている可能性も出てきます。
例えば左指のポジショニングが完了してたい無いのに右手が先行してしまっている、あるいは逆に右指のトレモロが完了していないのにボジョンの遷移を始めてしまっている等々・・・

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それではトレーニングに入ります。

とかく此の手のトレーニングは、面白く無く飽き易いので練習曲を作ってみました。
クラシックギターのトレモロは32分音符で書かれるのが普通ですが、見やすくする為に16分音符で記譜しまた意外大きな意味は有りません。

トレモロの基本的な弾き方は理解していてある程度弾ける事が前提で
左指の運指からみると中級レベルですので、ビギナーの方にはちょっと難しいかもしれません。
基本的なトレモロは以前のブログを参照してみて下さい。

この曲はあくまでトレーニングですので完璧に弾く事よりも何処に問題点があるかとか、何処に改善点があるかとか試行錯誤する為の物だと考えて下さい。

Tremolo-1c.jpg

Tremolo-2.jpg


PDFファイルのダウンロードはこちら
TremoroEtudio1.pdf
TremoroEtudio2.pdf




この練習曲は弾き易さと弾きにくさが混在しているところがミソです。
左指のポジショニングは簡単ですがポジショニングの移動と弾弦する弦が一拍毎に変わる部分が多く弾き走りに一定の抑制を与えます。
更に低音は上昇したり下降したり、山形であったり一定していませんので
弾き易いスピードで弾いてもアラや問題が出易く、更に正確に弾こうとするとスピードが出にくくなる仕掛けです。

単音でメローディーを確認しましょう。
スムーズに弾くにはフレージングとか流れを掴んでおく事も重要です。


低音(pで弾く部分)が、どんな形になっいるか一度弾いて確認しておきましょう。
何処に問題が出易いか予想をつけておきそこだけ集中的に弾くのも有効です。


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先ず非常にゆっくりと弾いてみましょうメトロノームのテンポでは80くらいです。
これくらいのユックリだと簡単になるかと思いきや逆に弾き易い部分は走って弾きにくい不分は、引っ掛かりそうになったり欠点が露呈し易くなります。
ゆっくり弾けなければ、速くは弾けないという経験からです。

正確に音抜けのないように確実に弾いて下さい

例えばiの音が弱いと感じたら強く弾いたりそこだけアポヤンドしたり。
ディレーションに、ばらつきがあった場合揃えるなどします。
前の拍のiを確実に弾いて次のpを弾弦するようにして下さい、しかもiとpの間のディレーションは正確に(不正確になりやすい)

集中して弾いていると何時しか肩に力が入っていたりする場合が多いので極力リラックスに心がけます。

ある程度弾ける迄このスピードで弾いて下さい、すんなり弾ける頃には確実に指のコントロール力が養われているはずです。

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次ににパランスが破錠していたスピードまで次第に上げてみます

ここが重要で弾き易いスピードで弾いていると、なかなか限界を打ち破れませんし、破錠したまま弾いていてはコントロールする感覚を掴みにくいのです。

限界を僅かに下回るスビードでせ弾き、少しスビードを上げて----破錠、スピードを下げる・・・これを繰り返すうち
ある時グぃっと指が自己学習する時がきます。

"次第"にというより「アッ!今の瞬間コントロールできた」ような、指の感覚が違うというような経験がする事が有るでしょう。
最初は、トレーニング中一度かもしれませんが、しだいにその感覚は安定してくるはずです。
こうなって来ると普通の曲で必要なスピードは一挙にクリアーできるので後は精度を上げて行くのみです。

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ここでちょっと曲中の個々の注意点を上げておきます。

基本的に左右の指の運指は変えないで下さい

1小節-4小節のように開放弦とその弦上の押弦が繰り返されると音の粒や滑らかな遷移が損なわれ易いので、できるだけ音をベタつかせずスムーズに弾く様にします。
このpが伴奏のアルペジオで高音がメロディーのよくあるアルペジオ・パターンで比較的弾き易いのではないかと思います。

5小節からは一拍毎に弾弦する弦が移動するパターンです。
かなり流れるような演奏がし辛くなります。
これは指のコントロール能力がより求められるからで特にa指が強く入りがちになるのでa指のタッチに留意して下さい。
また低音と高音の弦の関係が広がったり狭くなったり始終コントロールしなければなりません。

9小節一拍目のD#の1指の押弦は次の10小節の最後迄ホールドしておきます。
この様に出来るだけ効率的にポジション遷移が行われるように隠れ運指を見つけてみましょう。

13-15小節のように弦の遷移が上下ししかも低音弦の場合は音がバタつきやすくなります。
さらに低音弦に行く程手首が曲がってしまってモーションを阻害し易くなるので、肘を幾分かコントロールして高音弦の時と弦に対する指の角度を一定に保つ様にしましょう。

21小節から高音への左手のポジショニングの移動が大きくなりそのせいでメロディーに滑らかさ無くなる場合が有ります。
左手のボジショニングを効率的に行い右指をサポートしましょう。
転調してからは低音はアルペジオではなく高音と同様にメロディーを奏るタイプがメインになります、音がブツギレにならないように留意して下さい。

25小節から2弦でのトレモロですが、ハイポジションなので弦のテンションが違い音がもたつき易くなったりボトボトした音になりがちなので若干指を弦に対して立てタッチをコントロールします。

もしかしたら32小節からが此の曲で一番難しい部分かもしれません。
滑らかにしかも美しく弾くには、タッチがとりわけ重要です
インパクトの時間を短くして前の音をできるだけ消音しないようにします。
また音の粒を揃えるため右手の弦に対する角度を一定にするのに腕全体を上下にコントロールも必要です。


更にpのアポヤンドする部分とか他にも色々要求はあるのですが、取りあえず次の課題と言う事で・・・
posted by saintcat at 22:05| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月16日

フラメンコお薦めサイト

以前フラメンコの情報ページが一時工事中になっていたのが復旧していたので紹介します。

アンダルシア観光のオフィシャルサイトですが、フラメンコの情報が充実しているので

パロリストとかフラメンコ用語集とかよく利用します。

観光情報で、行った気分になるのもいいかも
(ちょっと虚しいですけど)もうやだ〜(悲しい顔)

http://www.andalucia.org/flamenco/
posted by saintcat at 10:30| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月15日

中期目標で中弛みを乗り越えよう・・・

仕事の関係でギターのトレーニングが中断され、勢いが削がれた感じで、とにかく中弛みな今日この頃ですが

ここはビシット気合いを入れにゃならんと言う事で中期目標のプランを立てようと思い立ちました。

「モチベーションを保つには、適度なプラン、目標を持つべし」とはビジネスにおいても学習においても箴言ですね。

それでここ3年間程に購入した教則本などがあるので、整理つつ今後のプランに役立てていこうと思っています。

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Guitarr Flamenca N1-N3
Manual Grandos

CD付き

事前に内容がチラっとしかわからず、ネットで購入した人が結構いたので、つられて購入
うーん、結論的には僕には向いていない

マヌエル・グラナドス氏は元はクラシック畑で後にフラメンコギターに転身された方の様で、ギターの教育にも熱心で他にも教則本が出ています。
クラシックに基礎があるからか左手のテクニックの習得にも注意が払われているし模範演奏のテクニックは素晴らしいですけどクラシック的なテンポの揺らしが僕には馴染めません

N1からN2がかなりレベル的に飛んでのも気になるし、練習曲風の曲も細かく(短く)レベルが分かれているのですが、何かを習得するには、あまり短すぎる様な・・・

ギター・スクールのような指導者がいる環境の教材向きじゃないかな?と言う事で、即ダンボール箱行き
このシリーズはN4まであるけど・・・まぁいいか


Estudio técnico de la guitarra flamenca. Vol. 1
Manual Grando

CD付き

同じくマヌエル・グラナドス氏の教則本

下記のEstudios de Guitarra Flamencaと同系の練習曲集ですが、ラスゲとかアルサプーアとかフラメンコ独自のテクニックよりアルペジオとかのクラシックギター的なテクニックに紙面が多く割かれているようです。
僕はクラシックギターでアルペオとかは、さんざんやってきたので微妙でしたが、フラギの初心者とかでアルベジオとかを強化したい方には良いかもしれません。


Estudios de Guitarra flamenca - Vol 1/ Vol 2
Juan Martín

CD DVD付き

これは教則本ではなく曲集です。
買う前にネットで内容を数ページ参照して、その結果購入しました。
曲すべての模範演奏ととパロの紹介DVDが付きます。

Vol.1 の42の曲Vol.2の21曲が8段階に分けて、とても簡単ものから結構高度なものまで適度に漸進に組まれています。
曲はどちらかと言うとトラディショナルなものを基本としていますが捻りを加えてあったり少しオリジナリティを含ませていて好き嫌いは有ると思いますが、アッ何処かで効いたフレーズだと思わせる所など僕は結構好です。

更に簡単なものにも曲名がちゃんと付いている物が多く一つの曲として成り立つ様に配慮している点が好感がもてます。
とかくフラメンコギターの初級、中級者でのデモンストレーション的(練習お披露目会的)に弾ける曲が少ない方には最適かと

模範演奏は、非常に端正に弾かれているというか、テクニックでバリバリきかせる方ではない様ですが、アイレが効いて雰囲気や正確なコンパスを習得するには良い様です。

ホアン・マルテイン氏もフラメンコギターの普及に熱心な方で、幾つかの音源付教則本を出されていますので、併用するのも良いかと思いますが内容的にチト古い物も有るようです。


24 Estudios de Guitarra Flamenca. Nivel medio
Oscar Herrero

CD付き

教則DVDやフラメンコ・メトロノームで有名なオスカル・エレーロの練習曲集です。
このシリーズは初級の21の練習曲と上級12の練習曲もありますが、内容を参照して24の練習曲を購入。

内容は左手、右手のテクニックともバランスよく習得出来る様になっていて非常に良いと思います。
一応パロ別にはなっていますが、指のテクニック習得に重点がおかれているせいでコンパスやリズムの練習にはあまりならないようです。
フラメンコはコンパスとの絡みも有るので指の集中的トレーニングとそれらを合体させるのは少々無理が有るのかも

模範演奏は、オスカル・エレーロ氏特有の美しい音ですが、インパクトのある演奏が好みの方はは少々物足らないかもしれません
練習曲と言う点では良いのですがフラメンコ的と言う点では弱いというか・・・



Tratado de guitarra flamenca
Oscar Herrero / Claude Worms

CD付き

クーロド・ウォーム氏にはフラメンコギター全集の感すらあるDuendeシリーズとかありますが、教則的な色がより強いTratado de guitarra flamencaを試しにVol1/2の2冊購入してみました。

最初から難しいです・・・教則本なのに写真ではなくヘタな少ないイラストだけでDVDも付いていないので、弾き方とか初心者には絶対わからないでしょう。

パロの説明とかコンパスの事もあまり触れておらず明らかに初心者向きではないですね
テクニック別にはなっていますがレベルも漸進ではありません
中級者向きならヘタなイラストのラスゲの説明とか必要ないと思うのですがコンセプトの意図が今ひとつ分りません。

Tratado(研究)と題されているので一般的教則本をイメージするべきではないのかもしれません。

内容は前者の Estudios de Guitarra Flamencaと重複する曲も有りますが、往年のギタリストの曲の採譜とかも含め結構物量は有りますので中級になって兎に角色々な曲を手遊びに弾いててテクニックを付けたい方向きですね

ということで僕的には微妙ですが、即ダンボール箱行きとはならず、参考にチラチラ見る事にはなりそうです。
ある意味そういった使い方は、研究的といえるかも。


Guitarra Flamenc-Grardo Nunez
DVD付き

La Guitarra Flamencaシリーズのヘラルド・ニュヌェス氏のものです。
ヘラルドニュヌェス氏のファンという理由だけで即購入

教則シリーズとなっていますが、厳密な意味での教則本ではないですね
氏の演奏テクニックの紹介DVDで、短期公開講義みたいな感じです。
しかしフラメンコギターのモダン・テクニックを垣間見れる貴重なDVDだと思います。
ちょっとお高いですが、ある程度テクニックを習得してい方なら何かしら得る物は有るかと・・・

しかしヘラルドニュヌェス氏すごいですねぇテクニックは安定しているし軽く弾いたラスゲも実にパワフルです。
軽いノリでもビシバシきまります。
カッチョエー


Toques Flamencos
Paco Pena 

CD付き

前に購入しようと思っていたものがCDの音源付きになっていたので購入。
中級者向け曲集です。

特に曲が気に入っているというわけではないのですが、ぼくでもチョット努力すれば、弾けそうな曲がそろっているからです。
最近はフラメンコギターの曲も採譜されたものが多くなりましたが、実際弾けそうな曲って意外と少ない無いんですね
そう言う意味で僕にとって貴重なんです。
この曲集の幾つかの曲が当面の中期目標となりそうです。


La Guitara Gitane & Flamenca
Claude Worms

CD付き

この教則本は「コンパスとリズムパターンの習得」とい言う、かなり目的意識をもって探した結果の一冊です。
代表的なパロに絞って1曲の中でコンパスとリズムを分析してトレーニングするというスタイルをとっていて先ほどのウォーム氏のTratado de guitarra flamencaとは打って変わって目的にドンピシャと言う感じです・・・が・・ただしフランス語です。

コンパスがどういうものかを説明しているのではなくコンパスに沿ってどう演奏するかにポイントが置かれ
流石採譜の達人であるクーロド・ウォーム氏だけあって色々なパターンが盛り込まれていて、これも中期目標となりそうです。

指の使い方とかのテクニックニついてはほとんど書かれていないので、中級向けです。

しかしブレリアの採譜が6/8拍子表記が基本なのは、どうなんでしょ とても見辛いんですがクロードさん


フラメンコギター曲集1「野いちご」
瀬田 彰
 
(別売りでCD有り)

和物の一点ですが、初級から中級レベルの曲集です。
「現代ギター」でフラメンコギター曲の採譜を多数手がけて紹介した瀬田氏の曲集でけあってTAB譜はないですが運指も細かく書かれていてたいへん見易い(これに比べると海外の採譜ものは質的に劣る)

これと瀬田氏が出しているフラメンコギター教本(ビデオ有り)を併用するといいい様なことがどこかで書かれていた様な気がするんですが独習用としては僕には情報量が少なすぎる気がしました。

その他、トレーニングとは直接関係ないですがパコ・デ・ルシアとビセンテ・アミーゴの採譜集を購入しました。


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こうしてみるとここ数年で海外のフラメンコに関する教則本は、バイレ、カンテも含め非常に多くなった感が有ります。( 日本のものは相変わらず少ない)
やはりネットやDVDメディアの普及の影響が多いようですが、ネットでサンプルを閲覧で出来るものもの、実際に手に取ってみたものを含め自分に合ったのもと言うか、良質な物は意外と少ないと言うのが率直な感想です。

良さげの物も、まだまだ有りましたが(まったく不向きな物もあった)、じぶんが消化出来る量と時間、財布と相談すると此れくらいで良しとしときます。

で中期目標ですが、(ホアン・マルテイン氏のEstudios de Guitarra flamenca - Vol. 1  Vol.2の全曲踏破なんてどうかと目論んでいますが  無理ってか!?ふらふら

posted by saintcat at 15:35| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月02日

爪の処理について

あけましておめでとうございます。
年の瀬の駆け込み仕事が忙しく投稿がしばらくできませんでしたが2010年最初の投稿です。

コメントで爪に関する質問がありましたので、ぼくの今やっている方法を紹介しますが

爪に関しては一般的な留意事項の他の「硬さ、指の形、弾く時のホーム、インパクトの時の弦へ当たる角度」等色々な個々人で異なって来る要因がある思いますので参考程度に・・・


爪ヤスリの準備

ヤスリの種類は荒めと非常にに細かいものを用意して荒削りと仕上げに少なくとも処理を2段階にします。
僕は粗けずりにヘンケルのセラミックやすりの細かい方を使用し、仕上げは、すこしざらついた硬い紙に擦り付けたりしています。

nail-a.jpg

ガラス製のヤスリや非常に細かい目のサンドペーパも良いと思います。

爪の準備

寒く乾燥した状態で爪切りで切ったり荒めのヤスリで処理したりすると、変なところで欠けたり剥げたりする可能性かありますので風呂上がりか爪を処理する前にお湯に少しのあいだつけて適度に柔らかくしておいたほうが良いと思います。

爪の長さの処理

長さは指の爪の生えかたにもよりますが、爪の面積を比較的多く使う人と、指頭の肉の部分を多く使う人では違って来ると思います。
御自分の弦に対する指の角度や爪のどの位置で弦がリリースされるかよく確認して下さい。
指のフォームが既に適切な場合、爪の角度に合わせてフォームを変えるのは本末転倒ですが、フォームが適切でない場合爪をどんなに調整しても芳しく無いということが、たまにあります。

僕はインバクト時の爪のカチッという音がしない様に肉で接触し爪に出来るだけすばやく少しだけすべらせリリースする方法をとるので掌から見て0.8-1mmくらい見えるようにしています。
しかしフラギをやるようになって弦への角度が深くなったのでクラシックだけをやっていたときよりすこし短めになっています。

m-finger02.jpg

指頭と爪を使って弾く場合は長さが適切でないと指頭と爪にスライドするときに肉と爪の間でひっかかったりすることがありますので少し削っては実際に弦を弾いて感触を確かめながら調整します。
(スライド時のひっかかりは爪が長過ぎる以外にサイドの削り具合にも関係がありますが・・・)

爪を長めに伸ばして爪だけで弾くスタイルのギタリストもいますが、僕の場合爪の音が入り易いので採用していませんので詳しい事は分りません。

爪の形(シルエット)

適切な長さにしながらシルエットも整えます。
自分の指の指頭を眺めてみてどの指も同じ形をしていますか?それとも違いますか?

ぼくの場合形状はそれぞれの指頭の形がちがうのでそのシルエットにあわせていますが、人によって爪から弦がリリースされる時の方向で斜めに削ったりする人もいます。

R-fing009.jpg


爪の断面の形に考慮してスムーズに指から爪にリリースされる様に爪のサイドも削っていきます。

m-finger06.jpg

親指だけは大きく斜めにカーブを付けて弦に当たる角度を最も反映させた形にします。


Tum.jpg
*親指の爪の形はフラギをやりだしてフラギ奏法のアポヤンドやアバニコ、アルサプーアに適するようにかなり修正したので参考にはならないかもしれません。

シルエットはリリース時の弦からの「逃げ、抜け」に関わってきますので、合っていないと弾きにくさや、引っ掛かりの原因なることがあります。


爪の角度の処理

長さとシルエットが大体整ったら爪の断面の角度を整えます。

まず弦を弾きながら弦にあたる平均的角度あるいは最も多く使用する角度を導出します。
実際に弾く時は指頭の接触から爪へのスライド、リリースまで角度は変化していきますので全く同じではありません。

その角度を考慮しながらヤスリに対して指に角度を付けてゆっくり削ります。

m-finger04.jpg

此の時留意することは、断面の角度による断面形状です。
爪は薄いのですが、削った後は、断面の角度がはっきりとついていますので丁寧に処理します。
非常に微かですが、これが爪から弦のリリースのひっかかりを左右することがありますので結構重要と考えています。

nail.jpg
のようにします。


ある程度処理順に説明しましたが実際は仕上げに近づくにつれそれぞれを少しづつ調整し全体的に処理していきます。


仕上げ

粗削りではバリが出来ているので、細かいやすり等で仕上げます。
バリがでているとチリ、チリした音がしたりガサついた音になります。

実際に弦を弾いた感触で特にゆっくり弾いた時に音や爪の感触にザラツキが感じられたら微かながら凹凸がてきている可能性があるので慎重にそれを無くします。

仕上げ+追加処理

僕の場合爪を削るのに加えフラメンコのラスゲ用にアロンアルファーを爪に塗りますが、アロンアルファに塗布に伴う爪の厚さの変化で
硬さによる「しなり」(かなり硬くなって音色も硬質になる)も微妙に違って来るのでここまでを爪の処理と考えています。

爪が弦にひっかかる場合

指が弦に引っ掛かる場合は爪の処理の問題も有りますが、弾き方、フォームに問題がある場合のほうが多いと思います。
弾き方が適切であれば、爪の処理が少し悪くてもひっかかりません。

爪の処理が少し悪くても・・・というは、それでも良いと言う意味ではなく判断基準としてフォームの方に問題が有る場合が多いということで爪の処理が悪いと確実に良い音は出ませんし弾きにくいですから、おろそかにはできません。

何れにせよ爪の形はヒギナーから段々フォームが定まって来るにつれ変化していくと思います。

おそらく音色や切れの良い指さばきとかに関心が向いていくとより何度も色々試していくうちに自分に合った爪の形が見つかってくると思います。
posted by saintcat at 18:05| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月13日

ギターでリズムに乗ろう(3)

基本のリズムパターンを体得しょう。

リズムパターンはどんなに複雑になっても基本パターンの組み合わせと考えられ
幾つかの基本となるパターンを理解すると応用でほとんどのリズムを解釈できるよになってきます。

リズムを理解すると後は、如何にノレるかが重要になってきます。
前回やりました足踏みとカウントを口ずさみながら色々なリズムで遊んでみて下さい
頭で知るより、体で理解する事が重要で、基本のノリの感覚が会得できれば次第にその他のリズムパターンのノリの感覚もでてきます。

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リズムの組み合わせの最もシンプルなものは

Lytm08.jpg

ではないかと思います。

これと

Lytm09.jpg



音の長さが、相対的にちがいますが、リズムパターンという観点からは同じといえますので
親子関係にあるといったところでしょうか

ですから基本のパターンが理解出来れば後は、速さを変えるだけですべてに対応できるはずです。

これらのリズムのトレーニングは単音でもストロークでもアルペジオでもいいし全て試すのも良いでしょう。

Lytm21.jpg
みたいに・・・

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では、区切るところ(アクセント位置)を変えて

Lytm10.jpg

とやってみましょう。

これは


Lytm22.jpg


と同じリズムパターンです。

ではもう一つずらして

Lytm11.jpg


とやってみましよう。
これは

Lytm23.jpg

と同じリズムパターンですね

お気づきのように基本のリズムパターンを理解するとアクセント位置を変えるだけでかなり多くのリズムパターンに対応でるので
兄弟関係といったところですか。


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では次に基本パターンの二拍めの表の8符音符をひかずにその分1泊目をのばしてみます。

Lytm12.jpg

ですね
これで付点のリズムパターンとなり。

Lytm13.jpg

と同等のリズムパターンといえます。

次にアクセント位置を更にかえてみましょう。

Lytm14.jpg


更に同様にずらして
Lytm15.jpg


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それではもう一歩進めまして
一拍目を伸ばす所を休符として音を8分音符分消音します。
すると次の8分音符の音は丁度裏拍から入るリズムパターンになります。

Lytm17.jpg

同じ様にずらして

Lytm16.jpg

消音すると裏拍がより意識されます。

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次はちょっと難しくなりますが3連をいれてみましょう。

Lytm18.jpg


Lytm20.jpg

これは基本のリズムとは違う様にみえますが、親戚関係ぐらいの関係にあると言えそうです。

このようにある音を伸ばすか消音するかで更に多くのリズムパターンを理解する事ができるようになるので
この基本のリズムパターンの組み合わせだけで弾き語りや簡単な伴奏は殆ど弾けそうですね。
posted by saintcat at 14:41| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月22日

ギターでリズムに乗ろう(2)

たくさんのの音痴達

一言でリズム音痴といっても

*音の長さ音痴
*タイミング音痴
  出だし音痴
  終わり音痴
*カウント(拍子)音痴
*アクセント音痴

等沢山あることに気ずかされますが、これらはノリの感覚がつかめて来るとかなり改善されるようなので殆どノリによる時間感覚に関連している事がわかります。

ですから

「トン トン トンカラリン と となり組」
(ちっと古いので知らない方もいるでしょうが・・・)

「ドングリ コロコロ ドンブリコ」

「ジャジャジャ ジャーン」

など

ある種の語感によるノリと刷り込み(子供の時から)によるリズムパターンは、リズム音痴であっても外す事は無いと思います。
この語感を利用したリズムパターンの取り方には

タン タン ターァン タッカ タッカ タン
(低学年では、カスタネットを併用すること多し)

という音楽教育で用いられている方法があります。

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感覚でノレるようになるには、先ず意識することから・・・

ぼくの妻は、歌はそんな上手ではないですが、何回か効いた曲は、殆ど外さずに歌える特技を持っています。
バラードとかノリが殆ど無い「アーーーーーー」とかキッカケが難しい歌い出しとか難なく歌えるのです。
歌っているとき何らかの方法でカウントしているのか聞いてみたら「カウントなんてしていない、だって、そう歌わないと、気持ち悪いし、自然にそうなる」と言うではないですか!
妻に言わせればタンとかターン等は一切不要というわけです。

これは音に対する記憶力も有ると思いますが、何か「気持ち悪い」とか「自然とそうなる」と言う事からノリと関係が有ると言えそうです。
(ノリの感覚が出て来ると外すと気持ち悪いし、自然にノって行くので)

しかし若い頃音楽に親しむ環境に無かったとか、中年になってから趣味で楽器を始めたという場合、自然にリズムに乗れないいと言う場合もあるでしょう。

このようなリズム音痴と思う方は、感覚で乗ろうと思ってもなかなか難しい・・・
逆に先ずは意識的に小学校低学年に戻った気持ちでタン タン ターァン タッカ タッカ タンからやってみましょう。
そんなんバカらしくてやってられないと思われかるもしれませんが、先ほど上げた音痴すべてに対して以外と効果が有ると思います。

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意識的から感覚的に

ある事柄を学習で取得する場合、例えば英語の単語や漢字の暗記等では、見る、実際に描く書く、声に出して読むのを同時に実行すると効果が高いとされています。

リズムの習得についも最初は身体動作を併用すると効果が高い様です。
例えば「体をスイングさせる、足を踏みならす、手拍子をとる」などを併用するのですね、これが意識的な拍子とり、から感覚的なノリに導く秘策です

ギターを弾く場合は、カウントしながら、足を踏みならす方法がし易いでしょう。
(それでも、おぼつかない場合はメトロノームも併用すると良いでしょう)

カウントは3拍子なら1・2・3、4拍子なら1・2・3・4と数えながら弾きます。
それにリズムパータンを取り易いように「イチとぉ、ニィとぉ」等と口ずさむのですね。
先ほどのタン タン ターァン タッカ タッカ タンでも良いと思いますが、アクセント位置を確認するには「イチとぉ、ニイとぉ」の方が良いでしょう。

リズムのパターンと言うと直ぐに4分音符や16分音符とか、音楽用語を思い出しますが。
先ずはなるべく五線譜やおたまじゃくしを使わずに実践してみましょう。
(これらは音楽の共通言語として極めて強力で便利なものですが・・・)

ここで注意することは、ギターに合わせてカウントするのではなくカウントにギターを合わせる事です。
これはギターでノル為の一つの方便で、弾き語りでは、ギターに合わせて歌いますが、最終的にはどちらでも同じように合わせられる様になります。

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基本の長さで拍子の違いを体得する。

先ず自分にとってやり易い速さでイチ、ニィ、イチ、ニィと二回足を踏み鳴らしつつ声に出してカウントし三回目から適当なコードを掴んでカウントに合わせてストロークします。
イチの時のストロークにアクセントをつけます。
これが基本的な2拍子音のリズムと音の長さになります。

同様に
イチ、ニィ、サンの3カウントのイチにアクセントをつけると3拍子が生まれます。
イチ、ニィ、サン、シィと4カウントのイチにアクセントをつけると4拍子が生まれます。

3拍子で


注意深くこれらのリズムが生み出す違いを体感して下さい。

アクセントに留意してください。
アクセントでむちゃくちゃ大きな音を出すと言うよりコントラストをハッキリさせる事が重要です。
最初は、このコントラストをよりハッキリ出した方が良い様です。


ここでもう一つ重要なことがあります。
ストローク(弾き始め)し始める時に、完全にフリーズした状態から弾き始めないことです。
歌い出すには、息を吸う、楽器を演奏する時は、振り上げる、ポジショニングする等の、アウフタクトが必要になり、フリーズした状態からはじめると既に外した状態からスタートしてしまう可能性が高いからです。(特にギターでは、発音に準備時間が掛ることは考察しました)
始める時は一小節或は一拍くらい前から動いている感覚、演奏中も意識が僅かに先行して引っ張っていくくらいが良いようで、「出だしが合わない」と言う様な"出だし音痴"も、かなり回避できます。
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長い音の取り方を体得する

次に長いデレーションのリズムの取り方を体得しましょう。

イチ・ニィのイチの時だけ音を出してみましよう。
これがの相対的な「2分音符長さ」です。

イチ・ニィ・サンのイチの時だけ音をだします。
これがの相対的な「付点2分音符の長さ」です

イチ・ニィ・サン・シィのイチだけ音を出します。
の相対的な「全音符」の長さです。

これで基本の長さより長い音のディレーションが生まれます。
楽典では「全音符」を基本として何分割するかで表されていることが分ります。
(例えば4分音符は全音符を1/4にした長さ等)

ノリで音の長さを感じる様にするには4分音符を基本の長さにした方が良い様です。
基本の音の長さを決めれば、その他の音の長さは、基本の音の長さをに2倍や1/2にするだけです。

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基本の音の長さを2分割して弾く
次に基本の音(4分音符)の丁度半分をダウンとアップス・トロークでで弾いてみましょう。

・ニ・サ・シのアンダーラインのところでアップストロークします。

カウントの仕方をイチ-と・ニィ-と・サン-と・シィ-と、の「と」のところでアップストロークしても良いでしょう。
ちょうど足踏みの上がった位置ですね。

3拍子で


ギターのストロークでダウンの返しでアップする事は、ストロークの際の重力と腕の筋肉の運動で加速が生まれノリがでてくるに気がつきます。
コードを弾く場合はストロークが6弦から始まるか、1弦から始まるかで当然響きも違ってきます。
ノリのある曲で、ストロークをする際に、機械的に上下しているだけだったら、そのリズムは死んでいます。

アコギのビギナーで、一本調子のストロークを見かけますが、単純な歌の伴奏であってもこれが有るのと無いのでは雲泥の差があります。

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裏をとってみる。

次に「と」のところ即ちアップストロークだけで弾いてみて下さい。



更にこの要領でダウンストロークを消音して弾いてみて下さい消音下部分が際立ちタンとのコントラストでウッ・タン、ウッ・タン、と聞こえるはずです。



このタンのところが裏拍です。

次にタンのところ、即ち裏拍でダウンストロークしてみて下さい。



このように裏拍主導でリズムを取る事を「裏を取る」等と言うのですね。
フラメンコではコントラと言い非常に重要になってきます。

この裏を取ったり、消音したりしてリズムをとるトレーニングは、後で休符のデレーションや付点音符のデレーションを感覚で掴むのにも役立ちます。

リズミカルに色々なタイミングで裏をとったり、消音してみて下さい。



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次にその2分割の音を更に2分割してみましょう。

つまり基本の音の長さを4分割したことになりますね。

イチとぉ・ニィとぉ・サンとぉ・シィとぉとカウントしながら
ストロークを細かくダウン・アップ・ダウン・アップ・・・して2拍子、3拍子、4拍子を弾きます。



先ほど描きましたが、正確にストロークに入る為にはアウフタクトを意識する事です。
ストロークの音が細かいので「シィとぉ」の「とぉ」に留意して入ると入り易いでしょう。

アクセントはちゃんと表現出来ていますか?
ストロークは走りすぎていないでしょうか?
逆に追いついていますか?
全身がノッテいますか?

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次は基本の長さを3分割して弾いてみましょう。
つまり3連符ですね。

ダウン、ダウン、アップあるいはすべてダウンでも良いと思います。



ここで今迄には無かった全く異なるリズムが加わる事になります。
3拍子の時に既に潜在的にこのリズムは出ていたのですが、個々へ来て2分割方式に3分割が言わば強引に侵入するのです。

例えば2分割で弾いていて突然3分割で弾いてみて下さい、流れがまったくことなるのが分ると思います。



2分割は、弾む様な感じがするのに対して、3分割は曲線的にに変化するようなな感じがします。
体で感じるノリもちょっと言葉では言い表しにくいのですが僕の場合2分割はV、3分割はUのように感じます。
ルンバの2拍子の舞踏と3拍子のワルツのターンの用な違い・・・


このトレーニングで重要なのは、完全に体得出来たと感じる迄、カウントをハッキリ口に出して言う事と、足踏みの動作をそれに合わせてハッキリと動かしてストロークと完全にシンクロさせる事です。
これをしないとこのトレーニングの効果は、殆どないとかもしれません。


続く
posted by saintcat at 12:42| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月28日

ギターでリズムに乗ろう!(1)

突然ですが、次のアルペジオを弾いてみて下さい。

Lythm01.jpg

弾くと直ぐにジ*キ*のあのメロデーが頭に浮ぶ人は簡単に弾けると思います。

では次にこれをメトロノームに合わせて弾いてみて下さい。

うまく弾けたでしょうか?

弾けた人もノッて弾けたでしょうか?

もし初っぱなからノッて弾けた方は、今から僕がやろうとしているトレーニングは殆ど必要が無いと思います。(殆どどころか全く!)

合わせられるけどノッてない、機械的な感じがする、ぜんぜん合わない、最初は合わないけどだんだん合って来た、逆に合っていたけどだんだん合わなくなってきた、等様々かもしれません。

合わせにくいと感じた人は、このアルペジオのリズムをよく見てみてると

一拍目から直ぐに裏拍にはいって4拍目裏から1拍目表拍に戻る、殆ど裏拍で進行するリズムだからだと思います。
これをストロークで弾くと何故かアルペジオの時よりリズムがとりやすく感じられますね。


ぼくが、このギター奏法のブログとフラメンコギターを始めるキッカケとなった一つに、このリズムとノリの問題があるのですが、以前ブログで発音タイミングを考察した時はギター特有の技術的な側面よりのアプローチしたので、今回はリズム、ノリといたアプローチで考察したいと思います。

リズムにつていは古今の学者さん達が様々な角度から研究されているので、それらを読まれることをお奨めしますが、ここではギターのトレーニングという観点から眺めてみましょう。

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リズムとは
ここでリズムについて簡単におさらいしておきましょう。

リズムに関係するものにテンポ、ビート等がありますがこれらはリズムと関係が深いのですがリズムではありません。

例えば

Lythm02.jpg


は拍動、パルス、ビート、ウェーブと言えますがリズムは、まだ付いていません。
つまり一定の速さ(テンポ)エネルギーの単純な律動ですね。


これに強弱が一定の間隔で加わるとそこにリズムが出て来る、つまり一定の速さのエルネギーに一定の感覚で強弱が有るのがリズムです。

Lythm03.jpg

3/4とか4/4と言う拍子ですね。

更に色々な音の長さ(ディレーション)の組み合わせるとリズムパータンが出来ます。

例えばギャロップのリズムと言う時は、譜面に書かれようが、スキップしながら飛んで回回ろうが、音の長さの組み合わせに弾む様なエネルギーの強弱が有ることを意味します。

リズムパターンは非常に沢山ありますが、リズムパターンとは基本的にディレーションの違う音を組み合わせる、或は音を一定の間隔を様々に分割する事だと思います。

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ノリが生まれる時

機械的にリズムをトレースするだけでは、未だノリは生まれていません。

「リズムにノル」等と言いますが、リズムがあってそれに"感応して"ある範囲内で同調している状態、あるいはその感覚がノリなわけです。

リズム感が良いと言うときはリズムが正確で、それに心地よく反応(感じて)している、つまりノッいる状態で、聞いている側もそれを感じている様をいっているのですね。

Lythm04.jpg
となればノリを感じやすくなります。つまりエネルギーの強弱にある種の加速度を加えることによって反応し易くなる・・・
ちょっと物理学のようになってきましたが、先ほどアルペジオよりストロークほうが合わせ易い、ノリ易いと感じたのは、ストロークの方が加速度を加え易い、感じ易いからでしょう。

弾むボールの放物線と同様に身体を上下させることは同じく重力の加速度を身体で感じる事です、筋肉収縮もバネのように加速度を感じます。
そこには「タメ」やその「解放」の感覚とその状態があります。

舞踏を基本とした音楽には殆どすべて、この加速度があります。
(日本の摺り足や間を基本とする能などは特殊な部類ではないかと思います。)

ここでは、リズムの民族性というような問題には立ち入らずに、(ブラックミュージックやフラメンコをやるには黒人やスペイン人にならなければならないといった・・・)どうすればリズム感ノリを得られるかという実践的な部分に集中しましょう。

さきほどのアルペジをに話をもどすと

表拍では落ちて来る時の加速エネルギーが発音で発散します、太鼓を叩く時、タクトを振り下ろす時です。

裏拍は丁度放物線の最高点(飽和点)に相当します。つまり太鼓のバチを振り上げたところあるいはタクトを振り上げた時ですね。

ギターのストロークの上下運動には、このエネルギーの集散があるのでノリ易いのだと思います
しかしアルペジオの指の微小な動きでは、この加速度を感じにくいのでノリにくいのでしょうね。

そこで、体でリズムを取る事が一つのカギとなります。体のリズムが指に伝わる(感じる)ようにするのですね。

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体でノッて・・・

体の中では腰が一番リズムを取り易いといわれています。恐らく重力を一番感じられる部分で体のバランスを取る要だからでしょう。

足でリズムを取る方法も良いと思いますが、その場合はつま先ではなく踵のほうがよく、重力を感じるために脱力して踏みならします。(ドスーン、ドスーンとやって奥さんに叱られない様に)
身体が沈む時、足を踏み下ろす時が表、上げるときが裏です。

デジタル音のだけのメトロノームより視覚的な動きを伴うメトロームも助けになるかもしれません。
サウンドを仕込めるならピッピッというような電子音よりバス・ドラムとかベース音の方が効果的だと思います。
そう言う意味からAuftaktのようなフリーのメトロノームソフトは示唆的であるといえるでしょう。

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つぎのトレーニングをやってみましょう

裏拍で発弦するようにします。

Lythm05.jpg


ベースがリズム表現に適している様に低音の方がエネルギーを感じ易いので親指(最もバネ力を感じ易い)低音弦で弾きつつ腰或は足でリズムを取ります。
(此のトレーニングは、足でリズムを取ったりする前に、先ずはメトローノーム等一定の間隔で音の出るものと合わせることをお奨めします。)

この時パルスのような一本調子や、なだらかなウェーブではなく弾むような感じにします。
音を聞くと同時に感じる事に留意します。

感じが掴めない方は次のように表拍の部分を親指で消音にしてみてください。
それがキッカケとなつてノリが出て来ると思います。

Lythm06.jpg


ストロークと違って上下運動でエネルギーを感ずるのが難しいのと、発音することはエネルギーの発散であるので裏拍のエネルギーの集中と全く反対になり少し混乱しますが、ココが最も重要な点であるのと同時にノリの萌芽となる点です。
脳の思考と感覚を転換させるのです!

この「反する感じ」が、脳が心地よい、面白いと感ずるまで弾くのです。
一旦脳が此の感覚を獲得し回路が出来てしまうと努力せずとも自然にノッて外す方が難しいくらいになってきます。

テンポを速くしたり、遅くして試してみましょう。

リズム感とテンポ感は同じものではないと思いますが、どうも関係しているらしくリズム感が良くなっていくとテンポ音痴も改善されるようです。


落ちるエネルギーと上昇するエネルギーが、バネのように引き合ったり反発し合うのを感じる迄つづけます。
此の感じはテンポがあまり遅いと間延びして感じにくくなってきますので始めは遅くても80前後が良いでしょう。慣れてくれば相当遅くしてしても大丈夫になってきます。
(ノリのある曲は総じて速い)

此の時裏拍を強くするために表拍に無感覚になってはだめです、逆に表拍を感じ意識することが必要です。
表を強く感じる程、反作用の様に裏が強くなる・・・
ビートを強く感じる程ノリ易いのは此の為だと思います。
勿論裏拍だけを弾く事は可能ですが、表のビートが全くない(感じられない)裏拍は、エネルギーを失ったただのパルスになってしまいます。

その感じが得られたら高音弦とiやma指との組み合わせでも同様に行います。

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次に最初のアルペジをで行います。

どうでしょうか、かなりアルペジオでもノリの感覚が出て来たのではないでしょうか。


アルペジオでいうと2拍目裏で最もエネルギーを強く感じるように弾いてみます。
より強くノリを感じませんか?
つまり此の曲はルンバフラメンカ(厳密にはジプシールンバと言うらしい)なのでアノ感じに近づくのですね。

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今度は裏拍でスケールを弾いてみます。

Lythm07.jpg

単音で上手くいったので 簡単と思いきや、エネルギーを感じるのが以外と難しい・・・

音階が作るメロディーを聞こうとする意識が影響するのか?
不思議です。

よほど表拍リズムの呪縛が強いらしく、左指の押弦のタイミングが表拍にひっぱられる感じもして一寸長くなると微妙にバズしてしまいます。

先ほどと同じく表拍の所で消音して「きっかけ」をつくってやるとそこでエネルギーのタメができるせいかノリが出てきます。

これをやっているとメロディーや音の強弱ではなく身体にリズム感とノリの源が有るのがわかります。
何回もやって体と脳に刷り込む・・・おっ!いい感じ!!


次回はリズムパターンについて考察します。

posted by saintcat at 17:02| Comment(5) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月01日

気分はフラーリズム感を養う

FlamencoMasterを使ってリズム感を養う

フラメンコギターをやる場合初っぱなからリズムが非常に重要ですので僕は先ず自分のリズム感覚を養わなければ行けないと感じ、その為に普通のメトロノームを使ったり、しっくりこないのでGuitarPro等のソフトでパーカッションを打ち込んでトレーニングしたりしていましたがFlamencoMasterを見つけてからは専らこれを使っています。

FlamencoMasterはハード、ソフトを問わずリズムボックスを使った方ならメトロノームというよりリズムボックスに近いと感じるのでしないかと思います。
実際、組み合わせで色々なリズムを作り出せる訳ですが別な見方をするとリズムボックスで代用出来るという事も出来ます。
でもFlamencoMasterの良い所は簡単に色々なパーターンを作れるというところでしょうか。



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リズム感を養う。

FlamencoMasterは工夫すると色々使えるのですが、僕は先ずリズム感を養うのに使ってみました。
参考に紹介しますと・・・

すべての音を同じにして単純にリズムを刻ませてコードや単音をギターで弾いてみる。
此の時スピードを色々に設定して弾いてみる。

苦手なテンポを見つける
先ず自分に取って苦手なスピードが有るのに気づきました。
自分の心臓の鼓動に近いスピードは合わせ易く超スローは外し易い、どちらかというとハイスピードの方が勢いで合わせられる等です。

ギターの発音タイミングのブログでも考察したようにギターは構造上実際の音を出す迄にセットアップに要する時間が他の楽器よりもかかるために音を聞いて合わせる感覚では僅かにタイミングを外し易い・・・

指弾きはリズムを取りにくい
鼻歌で合わせる事ができても必ずしもギターを合わせられるとは限らない

ストロークやゴルペ、ギターの胴を叩く等する時は合わせられても単音ピッキングや左の運指が伴うとハヅし易い
等々・・・

とくにストロークは打楽器感覚で弾ける事があるが、指弾きは、そうとは限らない慣れないうちはリズムを取る事が難しい場合がある。
im ia ma等組み合わせによって外しやすくなるのは指の独立性の問題と絡んでいる時もあり一概にリズム感のせいとは限らない・・・かも

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自分自身がリズムを取り込みシンクロす

リズム音痴の克服方法としては先ずは音を聞いて合わせると言う習慣(感覚)をすて一旦自分のなかに「リズムを取り込みシンロする」感覚を養うのが効果的と感じました。
(足でリズムをとったり体を使うと効果有り。)

先ずはリズムをひたすら聞いて、(ヘッドホンで聞く方が効果有り)自分の中で「鳴る」ようにする(よく耳に馴染んだ曲が頭から離れなくあるあの感覚)

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FlamencoMasterを使うときは合わせるのではなくズレを検出するツールと考える

完全にシンクロしている時は乗っている感覚が強くカンウントしている音が小さいときなどは、カウントの音が聞こえなくなるような感覚になることもありますがこれが完全にシンクロしている状態だと思われます。

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色々なスピードでイントロ数小節でスピードを把握して乗れるようにする。

此れが出来るようになると自分のなかに一つのリズム波が常に通奏低音のように鳴る様になってきます。
フラメンコは速い独特のリズム、速いテンポ、シンコペーション、連符の連続などリズムを外し易い要素が満載なので特にこの感覚が重要ではないかと思います。

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次の様な実験をしてみましょう。

FlamencoMasterのテンポを比較的ゆっくりにして
2拍を音無にして3拍で一回だけ音が鳴る様にセッティングします。
まずカウントの表示と音を目と耳で確認してテンポを記憶します。

次に目を閉じて音無の部分も含めてストロークなりピッキングしてギターを弾きます。
声や足踏み等ではなく必ず何らかのギターを弾く動作にする必要があります。これはギター特有の性質による為です。
ある程度自分の中で音が鳴っている事が感じられてくるとリズムを外す事は少なくなってきます。

次に6拍で一回だけ音が鳴る様にして同様にテンポを確認したあと目を閉じてギターを弾きます。
此のとき音は合わせる対象ではなくテンポのズレを検出するように機能しているはずです。

更に12拍で一回音が鳴る様にセッティングして同様にギターを鳴らして音を確認してみます。
これをFlamencoMasterのスピード0のテンポで完全にシンクロさせる事ができるようになったら、つぎを試してみます。

1泊目と同時にギターの音を鳴らし無音の間は音を一切ださず内部のリズムで12までカウントし次の一拍目で鳴らしてシンクロするかを試みます。
つまり頭の1音だけを拠り所に1コンパス分、心の中のカウントとシンクロすようにするのですね。

此の時は足踏みや声を出す事でカウントを補佐しても良いと思いますが自然と内部のリズムだけでシンクロするようになってきます。
これができるようになったら自分自身の中にリズムの波の基礎が出来出したと言えるのではないかと思います。

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コンパスを体現するとは

楽曲として見た場合、他のジャンルの曲とおなじく始終同じテンポで演奏するというのは味気ない機械的な音の羅列となるのでテンポの揺らぎはもちろんあるので、テンポを一定にすると言うのが重要なのではなくシンクロ感というかグルーブ感、フラメンコ的にいいますとコンパスによって作り出されるアイレが必要なのだと思います。

自分の中にひとつのリズムの波をもつ、そのリズムの波はフラメンコを表現するもの同士がもつ共通のコンパスを拠り所としている事が必要だと感じるのです。

さらにもっと実際のコンパスのトレーニングを積みたい方はコンパスの音源CD等があります。

次のステップではリズムを崩し易い連符やシンコペーションに対応するようにするのですがFlamencoMasterを使っていろいろ工夫してみましょう。



以上のトレーニングで非常にリズムのズレに敏感になって来てちょっとでもズレルと違和感がしてすぐにフィードバックが効いてシンンクロを自動的にコントロールできるようになってきます。これが重要です。

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コントラティエンポ(裏拍)

以上のトレーニングでリズムの波が出来て来たら裏拍を掴むのは容易いはずです。
分雑なシンコペーションを自在に弾くには裏拍を掴むトレーニングが効果的ではないかと思います。


裏拍のみギターを弾きます。

シンコペーションを掴むには、すなわち休符を掴む事というるのではないかと思います。
リズムの波を感ずる事ができれば、休符も同じ様にカウントすればよいのですからリズムを外す事はないでしょう後はコンパスに乗るだけです。

連符はテクニックと関連する部分もありますのでチット手強いかもしれません。

ラスゲアードの連符等は勢いで弾いている事が多くそれに合わせてテンポやリズムを調整してしまっていることがありFlamencoMasterに合わせるとリズムを外していたりテンポをかえるとリズムを崩したりすることがありました。
ラスゲアードは指の独立性で指一本一本をコントロールしてアクセントを自在に操れるところまでもっていかないとダメだと感じています。
posted by saintcat at 17:25| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月30日

こんなん見つけました!

ギター関連のWebを見ていたら変わったサービス?を見つけました。

Poketguitar.jpg
http://ealej.blogspot.com/2008/01/guitarra-de-bolsillo.html

スペイン語みたいなのでよくわかりませんが

Pocket Guitarとか書いてあるのでIT端末を利用したギタートレーニングマシン?のような・・・

「どう使えるの?」と言われると

「さぁーアイデア次第でしょうなぁー」となってしまいますが

チョット気になる商品です。

例えばこれがヤマハのEZ-AGみたいでフレットがの間がボタンではなくタッチパネルで瞬時に弦の数を換えたりポジションをシフトできたりすると新しい形のギターサウンドが出来るかも・・・

EZ-AG
EZAG.jpg

posted by saintcat at 12:43| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月06日

ギタートレーニングの助っ人やっと参上!

今年もとうとう最後の12月に入りました。

此のところ朝晩の冷え込みも冬らしくなりギターを弾くにも手が、かじかみます。
でも部屋に暖房を入れるとギターの弦が狂い易いので寒い部屋で弾いていたら軽い風邪をひいてしまいました。
皆さんも寒い部屋で弾く時は厚着するなど用心して下さいね

去年はクリスマスはデジカメを買った為ハンディレコダーがお預け状態だったので今年は買おうと決めていました。

8月頃に発売された。Zoom のH2に目をつけていたのですが、このところずっとネット販売では品切れ状態が続いていて予約していたものがやっと先週届いたので早速使っています。わーい(嬉しい顔)

zoom_H2.jpg


ギターの音は結構ダイナミックレンジが広く未だマイクの位置や録音レベルの設定が完全に掴めていませんが、取り扱いの方はとても簡単ですね

音はとてクリアーで臨場感も良好です。
今まではモノラルマイク一本でMTRで疑似ステレオ化たりしてちょっと面倒だったのが、これからは簡単にレコーディングできそうです。

メトロノーム機能やチューニングメータも付いているので楽器の練習には向いていると思います。
ただメトロノーム機能は再生あるいは録音状態でないと有効にならないので使い勝手が悪いですが、無音の数秒のファイルを作ってループ再生させればなんとか普通のメトロノームとように使えるので問題はありません (そのうちファームウェアのアップデートで改善されるかも・・・)

オーディオインターフェースとしても使えUSBで接続してPCに直接サウンドを入力できるので、ソフトMTRに直接レコードして使う事が一番多くなりそうです。

それにしても冷蔵庫の音と猫の鳴き声(僕が部屋に籠ると入れてくれ! とうるさく鳴くのです。)飛行機の轟音だけはどうしょうもできぬ!!ちっ(怒った顔)
posted by saintcat at 17:15| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月03日

気が付けば秋・・・ギターでも奏でて2007

つい最近までメチャメチャくそ暑い日が続きましたが、今日この頃は、朝夕は涼しくめっきり秋らしくなってきましたね
このブログを見て下さっている皆様はいかがお過ごしでしょうか。
おそらくギター好きな方が殆どだろうと思いますので、暑い中で練習を頑張っていた事と存じます。ちっ(怒った顔)
でも秋はやはり「ポロン」とギターをつま弾くにはもってこいの季節ですなぁーわーい(嬉しい顔)

さてこのブログを書き始めてそろそろ一年が経とうとしています。

その間上達した部分、そうでない部分、気がついた事や新たな発見も少なからずあったわけですが、それらを踏まえて更なる上達を目指して新たな試みをしていきたいと考えています。

クラシックギターについてはギターの練習を再出発してからこっち技術的問題点が山積しそれ以上先へ進めない状況に嵌っていた為、基本技術の再点検や練習方法の研究に時間を割いてきたので、曲を新たに覚える時間がなくレパートリーが一向に増えていかないのでそろそろ新しい曲にも挑戦していこうかと考えています。

それでクラシックギターの曲で今までに練習して印象に残った曲、此れから挑戦する曲、名曲、一癖ある難曲等を取り上げて技術的、音楽的(甚だおぼつきませんが)な事を織り交ぜてにブログッてみたいと思っています。

フラメンコギターの方は当初クラシックギターのトレーニングで足らない部分が補えるのではとの考えから「かじる」程度に考えていたのですが、思った以上にクラシックギターと違う部分があり、ついつい深入りすることになり「かじる」程度では歯が立たないというか、もっと探求が必要なのを実感しています。

特にリズム、音楽性という部分でフラメンコギター奏法をフラメンコ音楽から切り離して単に奏法として語ることは出来ずフラメンコに聞こえるように弾くにはそれをもっと深める必要があると感じることしきり・・・

しかしながら、「フラメンコ的に」と思う反面、以前ブログで書いたと思うのですが、僕はフラメンコギターを持っていないんです!!もうやだ〜(悲しい顔)

ほくのギターは悲しいかなクラシックギターにゴルペ板を貼った「フラメンコギターモドキ」なわけで今のところ技術的にもまだまだなので「フラメンコギターで弾いたからって即フラメンコになるわけでなし先ずは精進、精進」と自分自身に言聞かせながらこの「フラメンコギターモドキ」で辛抱して取りあえず気分だけはフラメンコしてる状態なのです。(無節操派達人試行門-ギタリストの流儀を名乗る所以です。)

それにフラメンコギターを手にするまでトレーニングをしないでいても時間のみ無駄に経つばかりなので、まぁーその内なんとかなるでしょーと「気分だけでもフラメンコ」してフラメンコギターのリズムやコンパス等とを絡めてこれから探求してみようと考えているんです。

それに際して別のブログを立ち上げようとも思ったのですが、更新や管理が面倒になってくるので、クラシックギターのカテゴリー「迷曲彷徨」、フラメンコギターのカテゴリー「気分はフラメンコ」を追加してブログってみようと・・・

幸いな事にクラシック、フラメンコは比較的、著作権について制限が緩いので、出来るかぎりネットでフリーに手に入る楽譜等を活用したりGuitarProやTableditで打ち込み直した譜面も載せたいと考えています。

今まで通りムービを載せるつもりですが、曲ともなるとすぐにデータが重くなってアップするのにも支障が出てくるのでMP3等のサウンドデータと併用していくつもりです。

アレコレとやりたい事はあるのですが、本当に出来るかどうかは今の所さっぱり分かりませんので、これからもあまり期待せずテキトーに見てやって下さい。


無節操派達人試行門----saintcat
posted by saintcat at 15:52| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月30日

フラメンコ的親指の奏法---2 アルサプーア

肩こりから気がついた事

フラメンコギターでは親指で弾く事(プルガール)は基本的且つ重要な奏法で、このプルガールと親指のアップ、ダウンラスゲとを組み合わせたアルサプーアと言うフラメンコギター独特の奏法がありますが、このアルサプーアをトレーニングしていて他のトレーニングの時より右腕の肩や肩甲骨あたりのコリがひどくなるの気がつきました。

最初は慣れない運動で、筋肉が疲労しているのだろうと思っていましたが、ある程度慣れた頃になってても一向にこのコリが解消されないのです。

フラメンコギターは、構えからしてクラシックギターよりややキツい部分があり、アレコレとやり方を変えたりしていましたが、どうやら弾弦のエネルギーの加え方というか、インパクトの与え方に原因があることが分かってきました。

バネ式・押し出し式?

物体に指や手で力を加える時の方法に2つの筋力の使い方があるのは、スポーツや武術ではよく知られている事ですが
例えば消しゴムのようなものを人差し指ではじいてみる場合

*デコピンのように親指で輪っかを作ってはじく場合と
*輪っかを作らずにそのままはじく場合

が有ります。

輪っかを作った場合人差し指の弾性を増加させるため伸筋に力を入れ(正確には縮め)その力を押しとどめるように親指で押さえ込みます。
それから親指をはずして一気に力を解放して人差し指をはじき出します。
つまり「蓄めて発する」わけで、これはバネを縮めて離す時と同じなので「バネ式」と呼ぶ事にします。

輪っかを作らない場合この蓄めを作る事が出来ませんので、そのまま伸筋に力を入れ(正確には縮め)て伸ばすことになりドアを押し開けるような感じになるので「押し出し式」と呼ぶ事にします。

*訓練で輪っかを作らずにバネ式で弾き出す事もできるようになりますが、違いを認識する為にハッキリわけます。

バネ式では力が「解放して行くとき」に加速が加えられるのに対して押し出し式は加速を加えるのに「力を込め」ます。
ですから押し出し式の時「力を込める感覚」に誘発されて無意識に屈筋が緊張する場合があります。
屈筋と伸筋が同時に縮もうとすると伸ばす力を阻害するだけでなく矛盾した筋肉の使い方により筋肉痛が起こる場合もあります。

少しギターの話しと離れたようですが、今思えば僕はクラッシックギターを弾くときは、なるべくインパクトを瞬間的にするため無意識にバネ式で弾弦する事を心がけていたようです、ところがフラメンコギターをやるようになって特に親指は出来るだけアポヤンドで深い音を出そうとして、いつしか押し出し式の弾弦法になっていたようなのです。

押し出し式の弾弦法が良くないとか間違っているとは思いませんし、むしろこの方法が必須となる事もあります、しかし押し出し式の場合、「力がこもっている」時間が長くなりがちで、ややもすると「力を抜く」事がおろそかになるとフラメンコギターのように親指の運動が長時間続くと肩や腕に疲労が蓄積しやすい傾向にあると言う事です。
別な見方をすると押し出し式の場合、よりリラックスして弾ける方法を考えるべきだとも言えます。

力を効率的に抜く方法を身につけないとアルサプーアのように高速でしかも連続して弾弦する必要がある時は、最後までパワフルに弾き抜く事が困難になるので、なんとか力強さを失わず且つ効率的に弾けないか考えたのです。

手首の力(運動) は必要か?

親指は最初は独立性・機敏性があまり無いので、どうしても手首だけで弾きがちになります。
此の様な時、親指の状態を観察しますと親指を全体的を固めた状態(屈筋と伸筋が同時に緊張した状態)でバチの様に使っていることが多いのが分かります。(とくにピックで弾いていた人に見られます。)
この様なバチ奏法はパワフルな音を出す時には必要ですしプロも多用している奏法ですが、

親指の力のコントロールを身につける為に先ずは、トレーニングの過程で手首の運動は使わずに親指の運動だけで弾く事も必要では無いかと思います。(特にアルサプーアのトレーニングでは)
最終的には、力強さやダイナミックなコントラストを音に付加するため手首の回転運動や力も必要ですが、先ずは親指を鍛えるため一時的に使わないようにする方が良いのではないかと考えたわけです。

親指は特に第三関節の回転で機能しますが、他の関節の運動も微妙ですが必要です。


トレーニング---1

プルガールで二つの弾弦法を意識して区別してみる。


押し出し式で・・・



弦に触れる一瞬前から一気に加速してその途中で弦を弾きそのままアポヤンドで次の弦に衝突して止まりその瞬間力を抜く感じです。
バネ式にくらべ力の感覚が幾分持続し力を抜く時間が短いですが、次の弾弦に入る前に必ず意識して一旦力を抜くようにします。
これがテキトーになると疲労が蓄積したり肩や背中に必要以上の力が入ってコリの原因になるようです。

バネ式で・・・



弦に触れてからサウンドホールへ向かって押し込むようにして一瞬「蓄め」を作り次の瞬間「蓄め」を「解放」すると同時に弾弦しその瞬間力を抜いて勢いで次の弦へアポヤンドする感じになります。
力を感ずるのはこの「蓄め」の瞬間だけになるようにします。
バネ式では力を瞬間的に解放するので、比較的疲労が蓄積しにくいのですが、アポヤンドが浅くインパクトが軽くなりがちなのでより「勢い」が必要になります。

「蓄め」を指の弾力と弦の弾力で作りますが、その過程が消音になってしまうので、あくまでもそれは一瞬でなされなければなりません。

どちらの方法で弾弦しているかは、外から観察する事は殆どできません、あくまで内的な筋感覚なので本人がフィードバックして身につけるしか方法はありませんが・・・

あくまでも親指に加えるエネルギーのイメージでまったく根拠はありませんが、次の様な感じです。

押し出し式
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バネ式
alp-01.jpg



実際は、このどちらか或はその中間か意識しないで弾いている場合が多いとでしょうし目的を達成できていれば改めて意識し直す必要も無いですが、僕のように親指の弾弦に問題を持っている場合敢て意識的に捕らえる事で見えて来る事もあるかもしれません・・・


トレーニング----2

バネ式と押し出し式で高速にプルガール


上記の方法でバネ式と押し出し式を意識できたら、初めはゆっくりから限界まで速度を上げます。

次のムービはバネ式でプルガールした例です。



此の時「蓄」「発」が一瞬一瞬切り替わり力をこめる感覚が持続しないようにします。

恐らくこの切り替えを意識しすぎると、かえって上手くできず、音の大きさが揃わなくなったりテンポがハチャメチャになったり肩こりがひどくなったりするかもしれませんが、筋肉が「蓄」「発」の感覚を覚えてしまったらある程度の時間連続して弾けるようになってきます。

特に押しだし式は力がこもっていく傾向になるのでこのトレーニングでは速く弾くより、そのように弾いた時にリラックスする事の方が重要なテーマです。


トレーニング---3

3連符のトレーニング


フラメンコギターでよく出で来る3連符メロディーをバネ式と押し出し式プルガールで弾きます。




此の時に注意するのはバネ式の場合弾弦があまりリズミカルになりすぎ低音が軽くならないようにすることです。(軽くリズミカルに弾く必要がある場合もありますが・・・)
それには「押し出し式」のようにアポヤンドが深く加わる様になるべくインパクトを鋭くする事ですが、次のi指の弾弦のタイミングで親指が弦から離れて次の低音弦に戻るくらいのタイミングとインパクトの勢いで良いくらいです。


次に低音に変化を付けて高速に弾いてみましょう。
alp-03-b.jpg





トレーニング---4

2つの弦でアルサプーア


*アルサプーア自体は「押し出し式」の方がやり易いのですが、力を積極的に抜く方法を習得する為に、ここは敢て「バネ式」でも試みてみます。

6弦-5弦等低音弦2つを使ってダウン、アップ(跳ね上げ)でテンポが乱れないようにします。

その1
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その2

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ダウン、アップ、アポヤンド、何れも弾く時は直前のエネルギーがリセットされるよう「蓄」「発」が上手く切り替わるようにします。
プルガールの時のように意識するとかえって下手になってしまう現象が一時的に起きるかもしれませんが、こうすると一層コントラスト豊で高速なアルサプーアが得られるようになってきますし、なにより疲労が蓄積しません。

次の例は3連で低音部(6弦)を変化させたムービです。
alp-06.jpg




トレーニング----5

多弦のアルサプーア


これが普通アルサプーアと呼ばれるやつですね

2つの代表的なパターンを練習してみましよう。

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このパターンの場合6弦をアポヤンドした親指を5弦から一旦離す事無くそのままダウンストロークを開始しますが、此の時前のエネルギーを残したまま弾くよりリセットされていた方が僕の場合コントラストがハッキリした演奏ができます。


alp-08.jpg

このような低音が一つの弦で連続するパターンの場合アポヤンドした親指を瞬間的に元に戻してダウンストロークに備えますが、力で戻すというより弾弦の勢いというか指と弦の弾性で自然と戻る感じです。


アルサプーアの一般的なコツとしては、指の鋭い運動に手首の力強い回転運動を加えることですが、手首の回転運動は指の運動で誘発するくらいに押さえ気味の方が、バネといいますか弾性が生まれるようです。

親指の弦に対する角度は引っ掛からない程度に立てた方がいいようですが、初めての方は指に血豆や水ぶくれができたり腱鞘炎にならない程度にトレーニングして下さい。


ダウン、アップは単なるストロークではなく2弦の時(トレーニング---4)の感覚をそのまま継承して一気に完結するようにします。
初めは3連のリズムが崩れたり不鮮明になりがちですので、ゆっくりでいいですから、ハッキリとその特徴がでるようにします。

それにはバネ式の方が効率的なのでそちらを推奨しますが、今までのトレーニング「蓄」「発」が上手く切り替わるようになっていたら「押し出し式」でもその影響がでてきてやり易くなると思います。

とにかくアルサプーアはザザザと流れずにダッダッダッと力強く歯切れ良く聞こえなければなりませんので指が何時もニュートラル状態の方が素早く切れの良い運動を行えるはずです。


より鮮明に力強くアルサプーアするために手のポジションを固定する事も多いようです。
方法はギタリストによりマチマチのようですが、僕は主にa指を1弦や2弦に引っ掛けてそれに親指を引付けるようにしています。
こうすると必然的に手首の回転は制限されますが、手のひらと指の弾力を利用しやすくなりアルサプーアの歯切れが良くなります。
親指の弾弦と同時にゴルペを打つ時やストロークで手首の回転運動を使ってダイナミックに弾きたい時はi指を一弦に引っ掛けるときもあります。

その他親指以外の指全部或はm指を1弦に置く、或はゴルペ板(表面版)、ブリッジに付けるギタリストもいるようですが、ブリッジに付けることはお薦めしません、ブリッジは弦の振動を胴に伝える重要な部分なので触れると確実に音に悪い影響が出るからです。

色々なアルサプーアの例





今回はアルサプーアそのものより親指の力のコントロールのトレーニングが中心になりましたが、アルサプーアはフラメンコのリズムやコンパスといった事柄にも関係して様々に変化しますので何れまた・・・
posted by saintcat at 17:30| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月16日

most-ハイポジション

12フレット以降はデンジェラス・ゾーン?

クラシックギターの12フレット以降のフレットのポジションについて「何でこんな押さえにくい構造なんだろう?」等と疑問に思ったは無いでしょうか?

ビギナーの頃専ら使用するフレットのポジションは、1-5フレットあたりで、禁じられた遊びを練習する頃に7-12フレットあたりを使う様になったと記憶していますが、その頃でもまだ12フレット以降は特殊な用途でしか使わないと思っていました。

中級にある程度進んでいくと段々12フレット以降にアプローチする機会が増えて来たのですけど、12フレット以降はメチャ押さえ辛く「こんな所押さえられますかいな!」といった感じで長い間僕にとって12フレット以降はデンジェラスゾーンであったわけです。

せっかく気持ちよく弾いていても12フレット以降の押弦にさしかかると、まるでビギナーに戻ってしまったかの様におぼつかないのです。

その頃はクラシックギターは今以上に少数派であった為かテレビで見る機会も少なく、コンサートでプロギタリストの演奏の短い瞬間を捕らえて押さえ方を研究するしかなかったのです。

しかしながらクラシックのバイオリンやチェロの演奏は結構NHKでも放送されていましたので、それらの指使いは少し参考になりました。
バイオリンやチェロは指板が半分近く胴に入っているので殆どギターの12フレット以降を弾いているようなものなんですね。
構え方がそもそも違うので、同じように考える事はできませんが、アプローチの仕方には共通する部分もあるのではと思ったのです。

クラシックギターにカッターウェイは有効か?

12フレット以降の問題の単純な解決策はカッタウェイのギターを使用することです。
これは今のギターを購入する際多いに悩んだ事なのですが実際にはクラギのカッタウェイというのはやや特殊な扱いのようで出回っている本数が非常に少ないようです。
更に試奏して分かったのですが、やはり胴のこの部分を取り除くと共鳴にが変わって音に影響がでるようです。
特に低音の遠達性が弱くなり高音が詰まる様な気がします。
それでカッターウェイのクラシックギタータイプのものは「音の変わりついで」にエレガットになっているものが多いのかも・・・

(此の状況は今は違うかもしれません、最近色々なジャンルでクラシックギター、やフラメンコギターを使うようになってきてカッタウェイのタイプをちらほら見る機会があるので制作方法も研究されているのかもしれません。)

ギターを購入する際、カッタウェイ以外にも弦長を短くする事(640mm)を検討していたので、それでさえ音質を犠牲にしなければならないので、その上えカッターウェイにしたらと思うと・・・
それでカッターウェイは断念。


デンジェラスゾーンの克服

先ずは12フレット以降を押さえる時の左手のアプローチの仕方ですが、個人差がかなり大きいようです。体格や指の長さが大きく影響するのでしょうね。

小指は、普通他の指にくらべ短いので特にこのゾーンでは動きに制限があるし、手が小さいと大きく左肩を傾けないと指板にアプローチできない等です。

12フレット以降の押弦は腕の使い方から見方を変える必要があるようです。
通常の指板の側面よりの押弦の感覚からより上からアプローチする感覚に切り替える必要があるのです。

アプローチの方法は個人差が大きく影響するので、このトレーニングは参考程度にして自分にあった「型」を見つけるの事を目的にした方がいいでしょう。


トレーニング---1

自分にあったアプローチとポジショニングの「型」を見つける。


先ずどうやってアプローチするかが分かっていないと全く弾けませんので「型」を確立しておくのです。
指を9-12フレットにならべて普通に配置して、そのままの指の型をなるべく崩さず15-19フレットまで移動します。



まだ「型」が確立していないと途中指がバラケてしまいうかもしれません。

スムーズに移行出来るよう親指の位置と親指し人差し指間のストレッチもコントロールしなければならないでしょう。

12フレット以降はむしろ親指を離した方がやりやすいかもしれませんが、実際の演奏では素早く12フレット以前のボジシションに戻らなければならないことがほとんどなので、ネックの掴み直し等のロスが出ない様に親指をネックギリギリに残しておく方が良いと思います。
この親指の残し具合は、手の大きさとストレッチの幅で異なり、手の大きな人は十分にネックに親指を残せますが小さな人はかなり胴側へ出張って来る必要が出てくるかもしれません。

移動に際して左手の小指側の側面がギターの胴に触れない様に手首をやや突き出して行き次第に指板の上からアプローチするように意識しますが、これによって指がバラけないようにします。

自分にあった「型」が出来て来たら素早く移動できる様にします。








トレーニング----2

12-19フレット間で半音階スケール


9フレットあたりから半音階スケールを開始します。



12フレットを通過したあたりから通常のボジションに比べ運動が阻害され動きが鈍って指の上げ下げが重く不活発になりぎみなので、ユックリで良いですから軽くキビキビと運動させることがコツです。(必要以上に大きく動かすという意味ではありません)

特に小指は短いので伸び切ったまま押弦しなければならないかもしれませんので小指の動きを中心にポジショニングを考えた方が良い場合があります。

12-19フレットになるとギターの構造上音程の精度をが悪くなり、音質もかなり落ちます。
そのせいか6-5弦を使用する事は殆どないようですので4弦までこのスケールのトレーニングをします。

次に弦を移動しながら半音階スケールを弾いてみましょう。

弦高が高いので弦を移動する時の入りの指の押弦を確実にすることが重要です。
弦に触れてから指板に到達するまでに結構距離がありますので、その間に滑って弦を外したり、弦を擦って押さえミスをしたりしがちになるので普通のポジションより更に指頭の適切な部分が正確に弦を捕らえる必要が有ります。





トレーニング---3
一本の指で12-19フレット間で往復


これは一気に12フレット以降のポジションに飛ぶことがあるのを想定したトレーニングです。

任意の指で最初は1フレット間を往復させます。指を移動する時は完全に弦から離さず少し浮かせてすべらせる様にすると上手く行きます。




慣れて来たら12フレットから一気に19フレットまで飛ばします。




トレーニング---4
和音のトレーニング


12フレット以降は、制限の範囲内で最小限のコードが使用される事が多いですね
セーハは人差し指で2弦以上を同時に押さえるのが困難なので中指と併用されることが多いようです。

次のコードを弾いてみて押弦のポーズを色々研究してみて下さい。
12フレット以降は、弦高が最も高くなるので、コードを移動する際なるべく指を弦から完全に離さない様にして同一弦で同じ指が使われる場合は、少し浮かせて滑らせて次の音を押弦するのがコツです。

hight-p01.jpg





アルペジオやトレモロで弾いても良いでしょう。

参考譜面
hight-p02.jpg




posted by saintcat at 17:23| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月02日

速弾きのトレーニング---2

クラシッククギターの左右の運指のトレーニングと言えば音階練習ですが、セゴビアメソッドによる音階練習と言うのもありますね。
実は僕はこの手の音階練習はハ長調以外はほとんどやったことがありませんので速弾きに対する効果の程は分かりません。

音階練習は何故かやる気がしない。

音階練習は各調子における運指を確実にする他に音楽的なトレーニングも兼ねている重要なものだと思いつつも「弾かず嫌い」をしてきたわけですが、今でもなんだかやる気がしないんです。
しかし教則本の多くは、音階練習万能とは考えているわけではないと思いますが、「地道にこれを続けよ、されば道は開かれん」と言っているかのようです。
恐らくそれは正しく実際に続けていくなら「速弾きなんてなんのその」という境地に達することが出来るんだと思うんですが・・・・

ギター教室に通っているならば、先生が生徒の興味を失わせない様に色々と工夫したカリキュラムを与えてくれるかと思いますが、独学ではそこが難しい所で何時も同じ練習方法や、抜け出せないスランプに落ち込むと、もうアングリしてしまうんですなぁー


一時期クラシックギターの教則本ではもうこれ以上の情報を得るのは無理と思え、ギター教室に通う暇もお金も無いのでエレキの速弾き系のリフなんかをクラギ用に移調(エレキのリフの多くはフレットのポジションは高くてクラギでそのまま弾けかった)弾いていました。
しかしこのトレーニング方法で殊更上達するようなことはなく、今思えば只漫然と弾いて無駄に時間をつかっていたなぁーと思います。

ギターの練習を再開して以降は以前より分析的に練習方法を考えるようになって(年を取ったせいか?)少しばかり自分の癖や上達しない原因に気ずく事が出来て自分なりのトレーニングメソッド(そんな大層なものではありませんが)を工夫してきました。

次のトレーニングは特に速弾き専用のトレーニング方法では無いですが速弾きに対して効果が多いにあったので紹介します。


トレーニングのテーマ

これらのトレーニングは

*右指の「一本指弾き癖」の修正
*右指の「逆ポジョン」の克服
*弦の上下移動に対する右指の対応と安定化


*左指のバランス強化
*「走り押さえ過ぎ、押さえ遅れ」の修正
*セーハの際の各指の独立性を高める

が中心的テーマです。

先ず次ぎのデータをダウンロードして下さいデータはPDFにしていますのでプリントアウト出来るはずです。

下降パターンDown_scale.pdf

上昇パターンUp_scale.pdf

3連符パータン3renscale.pdf


トレーニングの進め方


これをパッと見て「なーんだやっぱり音階じゃん」とがっかりしたり、うんざりされる方もいると思いますが
音の折り返し(上昇下降)が繰り返されるパターンを集めた物で正確な意味での音階ではありません、あくまで指の為の筋トレみたいなものと考えて下さい。
原理と言いますかトレーニング方法の要をわかっていただけると、とっても単純で且つ効果的な事が分かって頂けると・・・しかしながら地道な努力はやはり必要です。

上昇・下降合わせて20パターン程ありますが、このようなパターンは考え出せばきりがない程出てくると思います。
例えば16分音符の刻みを3連符刻みに変えたりその逆を試したりとかもできますね

音を拾うのが面倒にみえますが、よく見ると4フレットの範囲をパターンを変えて弾いているだけなのでパータンを記憶する苦労をある程度省けるという寸法です。

しかし単純と簡単に弾ける事は別で、これらパターンはギターでは敬遠されがちな(苦手な)細かな折り返しを含んでいますのでスラスラ弾くのは結構しんどいかと・・・

全部やると結構な時間になりますので、やり易いものをチョイスしてトレーニングしてみ手下さい。
人によってはやりにくいものからやる方もいますが、それでも構わないと思います。
好きな物から食べる、嫌いな物から食べる?のようなもので何れ食べるのであれば同じという考えです。

出来れば下降パターン上昇パータンを適当に選択して連続して弾くと持続力向上にも効果があります。
次の例は上昇パターン、下降パターンのType-1を連続して弾いた例です。




適当にパターンを選択して、先ずユックリ正確に弾く事から始めます。
ある程度弾けて来たら自分で正確に弾けるスピードとミスが出て来るスピードの限界ラインを見つけ何が原因でミスルのかを見定めます。
原因がわかったらそれが克服されるまでその限界ラインのスピード前後でトレニングを続けます。

此の時限界ラインをオーバしすぎてトレーニングしてもミスが連発するだけで効果が薄く、限界ライン以下で余裕で弾ける速度で弾いてもあまり以上速くはならず効果が低いと言えます。
つまり一定の負荷をかけつつもちょっと努力すれば上達して「弾けていく感覚」を持たせる事ができる事が必要なのです。(感覚のフィードバック)


代表として下降パターンのType-1を例にトレーニングしてみたいと思います。
練習方法は他のTypeも同じなので、やりかたを理解すればどれも同じ様に試す事が出来るはずです。


トレーニング---1

まず解放弦の助けをかりて左指の運動を簡素にして右指の運動を確実にします。(どちらかと言うと薬指の負荷が集中します)

Down_scale.jpg




右指はim・miをメインにia・ai・ma・amをアポヤンド・アルアイレ・ピカードで弾きます。
im・miと順番を変えるのは、弾き始めの指を変える事で逆ポジションが起こる箇所が変わってくるので「弾きにくい、弾き易い」パターンをなるべく無くす為です。

3指奏法のamiを試されるかたはia・aiもよくトレーニングすると効果的かと・・・・

アポヤンドで・・・



アルアイレで・・・


ピカードで・・・



ami奏法で・・・



先ず右指の弾弦を確立せよ!

この一連のトレーニングでは先ず右指の動きを確立する事が重要です。
何故かと言いますと左指の運指が正しいのかどうかは右指で弾弦して音を出す事で初めてチェックされるので右指が確実であれば、ミスの原因をある程度左手に限定することが可能ではないかとの考えるからです。

先ほど言いました様にこれは音階ではなく単純な音の連続ですので暗譜すると言うより指が覚えるまで、弾き込んで下さい。

チェックポイントは
今までやった事すべてを考慮する事ですが特に

右指は
*必ず指が交互に弾弦する事
*逆ポジションで全く違和感を感じないようにする事
*弦に対する指の角度を一定に保つ事

左指は
*押さえる離すを正確に且つ最小限の動作で完了する事
*効率の良い押弦と消音を考慮する事

です。

例えばmiの順で弾いた時此のパータンでは次の所で逆ポジションが起こるのでアポヤンドの時はミスタッチが起こり易いので注意して下さい。
Down_scale1.jpg


amiで弾いた時は次の箇所が逆ポジションになります。
Down_scale2.jpg


運指の効率性と消音の問題。

左指の運指の効率性と消音の関係には特に考慮すべき事が有りますので、最初に考察しておいた方がいいでしょう。

Down_scale3.jpg

上記の赤いマーキングの箇所のようなパターンでは効率的にはなるべく左指を残しておく方がよいのですがアルアイレの場合は音がアポヤンドの時の様に弾弦によって消音されないので一旦離さねばなりません。

更にアポヤンドの時でも下降するする時は前の音が消音されずに残ります。
左指は指原則として指板に対しててなるべく立てますが結果的に速弾きの時はその音は一旦離して消音し上の音は押弦する時に指の腹が弦に少し触れるか触れないかの位置まで倒して消音しつつ押弦します。

クラシックギターの場合弦高が高いので、あまり指を寝かせると触れている弦から指を離すのに時間がかかり弾いてるのに音が出てないといったミスが起こる恐れも有りますので倒し過ぎは禁物です。
これは指が必要以上に頻繁に上下して非効率のようにもか思えますが速弾きの下降場合は此の方法で消音の問題を解決するのが最も良いようです。

上昇の時の消音はアポヤンド以外で右指の親指でも消音出来るのでそれほど苦労は無いと思います。

次の例は運指の効率化を優先した結果音が残って重なってしまった例です。


次は消音した結果です。(指の上下回数が増えます)



トレーニング----2

トレーニング---1の時とパターンは全く同じで右手の動きも同様ですが解放弦の時のナットの役割を人差し指のセーハで代用させます。
つまりカポの様な役割をさせるのです。

これにより左手の運指がとても簡素化されますが薬指と小指に集中し且つ人差し指で左手全体の動きが固定されるので、人差し指以外の指の独立性がより必要(鍛われます)とされます。

この左指のセーハのポジショニングを1フレット、5フレット、9フレット付近で同じ運指で弾きます。
1フレット付近ではフレット間隔が広いの独立性及びストレッチが必要とされ9フレット付近では弦高が高くなるので正確性とセーハの力を必要とします。

次のムービは5フレットでセーハしています。


運指はカポを付けた時の様にそのまま移動して指だけ変えればいいのですが、取りあえず楽譜でしめしますと・・・
Down_scale4.jpg

セーハを利用すると指の「押さえる・離す」の回数を幾らか軽減できるので楽譜上で指示が無くても曲中で積極的に利用すべきと思いますが先ほど言った様に人差し指が固定されるので自由度が阻害されるのが難点です。

ハーフ(小)セーハの薦め

またハイポジションでは低音側での運指が困難になりますが、此の場合ハーフセーハ(2或は3弦のみセーハする)をすると良いでしょう
此の方法はやや練習を必要としますが、何処でも手早くセーハを確保出来自由度もそこそこ保てますで速弾きでは効果的です。
そのせいかフラメンコギタリストはよく使用しているようです。

例えばハイポジョンの場合1-3弦は低音弦を弾く時は離しても影響ないので離してハーフセーハにしても構いません

又Down_Type-5でセーハを使用しない運指の場合のように人差し指で異なった弦に連続して押弦するのが困難な時に効率的な運指の為一時的にハーフセーハを用いると良い場合もあります。
min-C.jpg





トレーニング----3

トレーニング---2同様トレーニング----1と同じ弾弦で、左指の運指は人差し指をセーハではなく普通に押弦していきます。

左指の運指の負荷が増加するので正確に弾こうとするとグッとスピードを落とさなくてはならなくなると思いますが先ずは押さえるタイミングと正確さを優先する必要があります。
実際は曲中でもっとも多く出て来るのはこのパターンです。



このトレーニングでは人差し指の弦の移動時の効率的なポジショニングがテーマになると思います。

その為には人差し指が先行して押弦する必要があります。
元のポジションにぎりぎりまで残しておく事も出来ますが、なるべくリズムを先行して捕らえて用意しておく方がミスが少なくなるようです。
これは上昇するパターンではより考慮しなければならなくなります。

これを1フレット、5フレット、9フレット付近で同じ運指でひきます。

トレーニング---2の時と同様ローポジションフレットではストレッチ性ハイポジションフレットでは弦高に対して指の上げ下げの距離が増すのでなるべくバタツキの少ない正確なポジショニングが必要になって来ます。

此の他左指のスライド等、速弾きの為の補助的なテクニックがありますが、またおいおい考察する予定です。
posted by saintcat at 21:50| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月26日

速弾きのトレーニング---1

今回は速弾きの為の具体的トレーニングを探ってみたいと思います。

前回速弾きの方法としてimやami等の指の組み合わせ、及びアルアイレ、アポヤンド、ピカード等のタッチがある事に触れました。
その中でも友人からアポヤンドとピカードの違いというか引き分けが今ひとつ分からないと言う感想がありました。

確かにクラシックギターを長年やっていて中級のレベルまで行っている方は完全にクラシックギター奏法が身に染み込んでいるので、かえって頭で理解していてもピカードを実際に体現するのが難しい可能性があります。
これは遺憾ともしがたいのですが僕が工夫してきたやり方とかを思い出し、なんとかトレーニング方法を考えてみたので紹介します。

クラギやアコギ(クラギ以外の)でピカード奏法を取り入れたと言う方はまず著名なフラギギタリストのビデオを見るじっくりフラメンコギターのパフォーマンスをビジュアルとサウンドで確かめる事もお勧めします。

中にはピカードの音色はさておき速弾きの為にその指使いを取り入れたいという、より限定した要求をお持ちの方もいるかもしれませんがピカードはクリアーな鋭い音を出す為の指使いであって、その音を求める結果この指使いにたどり着いたハズなので単に指をピカード風に動かすというのは本末転倒になってしまう可能性があります。
確かにピカードは速弾きに有効ではありますが、アルアイレでも速弾きは可能ですしピックを使えば、より簡単に速く弾けるからです。


ピカードの原点は音にあり!

ピカードとクラギのアポヤンドの違いは、先ずはその音にあります。
つまりピカードの音が出るかどうかが重要で速い遅いとはまた別問題です。
ピカードが出来ていれば軽く弾いただけで硬く鋭い音がでますのでそれと分かります。

クラギのアポヤンドで非常にコントロールされた音は音と音の間が限りなく滑らかで「ふくよかな甘さ」が有りますが、ピカードの音は音と音のコントラストがハッキリとして「鋭さ」があるのです。
此の違いはフラメンコギターで弾いた場合なおさらですが、クラシックギターで弾いても音色が異なってきます。

この違いは弦を弾くポジションと弦に対するタッチの仕方で出て来るわけですが、弾いた時の感覚も違います。
ちょっと大げさでずが、アポヤンドの時は「しなりや粘り」を感じますがピカードの時は「硬い棒で叩いた」あるいは「熊手で引っ掻いた」ようです。

ピカードはフラメンコギターの基本的奏法の一つで速弾き専用の奏法というわけではありませんが、速弾きの為の指使いトレーニングとして先ずピカードのトレーニングを取り上げます。

トレーニング---1

ピカードで弾く

先ずi指でピカードの指使いを理解します。

ブリッジ寄りをiで弾きますが、此の時弦に対する指の角度に注意して下さいギタリストによって角度は微妙に違うと思いますが、どちらかというと立てぎみです。

弾く時は指第一関節と第2関節の角度をあまり変えず変えず第三関節の運動だけで次の弦まで一気に押し下げアポヤンドします。
「あまり変えず」とは一つの方便と考えて下さい実際は第一関節と第2関節の回転は使いますし、この微妙な動きが指の加速を増加するのに必要かつ重要です。
しかし最初から積極的に使うとクラギ風のアポヤンドになってしまうので敢て先ずは、なるべく使わないようにしてみたらどうかと考えたのです。

各関節の使い方の違いを分かり易くする為に動きをやや極端にして例を示しておきます。
音の違いをハッキリさせるため全く同じポジションで弾いています。
前半がピカード後半がクラギのアポヤンドです。



*弦がかなりくたびれているのと調弦が不完全だった上にエアコンの音が混じってしまい音が悪いです。
取り直そうとも思ったのですが時間が取れず・・・このままでご勘弁を

何度も繰り返してこの動きに馴染んでリラックスして来るとより効率的な指の角度や各関節の動きが自然に導びかれるはずです。

この弦への加速の加え方とタッチ、リリースでクラギアポヤンドとピカードは違ってくるようです。
クラギアポヤンドは未だ弦の感触によって弦との協調を計ろうとするソフトさが有りますがピカードでは、まるで弦を障害物であるかのように高速で突っ切ってはじき出すかのような強引さがあります。

次にmでも同じように弾弦します。



奏法には個人的なものや色々なスタイルがあってもいいじゃないか!

異なった音色同士には境界線があるわけではなく、その間には無限に連なった音色があると言えます。だから様々な音色を求めるなら、それに対応する弾き方の無限の段階があると考てもおかしくは無いわけです。

実際、弾き方というのはギタリストによって独自の工夫や指使いが存在するし弾いている時は求める音色でアポヤンドかアルアイレかはたまたピカードか判別できないような指使いに自然になっていく事も有ると言えます。

以前ホセ・フィリシアーノという盲目のキダリストの演奏をビデオで見た事が有ります。
彼は盲目なので人の指使いや演奏スタイルを現実には見た事は無いでしょうが、求める音を出す為の独自の指使いを見つけ出したに違い有りません。
そこには最早アポヤンド、アルアイレ、ピカードという区別は消え、求める音を出す為の指使いが、その瞬間にのみあるように見えました。


トレーニング---2

ピカードでimを交互に弾く


どちらかの指で弾弦をしたらその反作用で反射的に反対の指を弦上に引き上げます。
此の時弦に僅か上の位置に引き上げる事が重要です。

単発で音を出す時はそれほど重要ではありませんが、速弾きを試みようとする場合出来るだけ指の移動距離を最短距離にして移動時間を短くするがポイントです。
又此の動作は弦に対する指のポジショニングを正確にする要因になります。
もしこれが出来ないと指をいくら速く動かせてもバタついて正確に弾弦できないと思います。



これを最初はあまりスピードを上げずキビキビとリズムよく繰り返します。

ピカードで半音階スケールを弾いて音の粒がピピピピと鋭くやや金属的にハッキリと聞こえだしたらピカードになっていると思います。
(実際は、此の音になるまでかなり弾き込まなければ、ならないと思います。)


慣れるにしたがって次第にスピードを速くしていきます。


かなり強いタッチを必要としますので爪の弱い方や爪の処理が悪いと爪が割れる事さえありますので注意して下さい。

この一連の運動を弾いた弦を消音するする事で得ようとする方法もありますが、実際は同じ弦を弾くとは限らないので一つの方法と言う事で試してみる程度で良いかと思います。


ami奏法のピカードは有りか?

もちろん有りです。
しかし僕の経験からは習得に少々時間がかかる事を覚悟する必要が有りますので先ずはimを身につける事をお勧めします。
何度も言うようですが、速弾きの曲芸を身につけるこ事が目的ではなくどんな曲でも弾けるよう技術的基盤を身につけるのが目的ですから・・・

以前「速弾き教せーてくれへんか?」と言われたので、現状を見せてもらい手首の角度の問題点を修正する事や弦と指のポジションの修正、ギターの構えを調整したり逆にユックリ弾く事を試す等を薦めるたら「なんや、すぐにピピピィーとかっ飛ばせる方法は無いんかいな?」と言われた事が有ります。

「そんなもん有るかいなーっ!!!!」
つまり速く弾く事は根本的な「弾く事」と直結しているので、基本的な部分に問題点があるとそれが拡大した形で現れるようですので色々な基本的な問題点を克服したり弱い部分を地道に強化していく内に身に付くもんだと僕は思っています。


トレーニング---3
半音階スケール


これはもう定番中の定番トレーニングで殆どのギタリストが行っているトレーニングなので今更取り上げる事も無いのですが、逆に定番ということで手慣らしにどうぞ

im、mi、で弾きます。
amiにトライしたい方はma、iaの組み合わせでも弾いて下さい。
奏法はアポヤンド、アルアイレ、ピカード・・・自分に必要と思われる奏法から試みても良いと思いますが、アポヤンド、アルアイレ、ピカードの順がよろしいかと・・・・

すべての指の組み合わせをやった方がいいのですがアマチュアギタリストはそれ程トレーニングに時間を割けないと思いますので重要度や必要性で場合によっては「取捨選択する必要も有り」です。

半音階スケールは速弾きの救世主になれない?

実はこの半音階スケールトレーニングは右指を主体とした左指とのシンクロを養うものが主目的で左手の運指は高速に見えて一本一歩の動きは結構、暇があるんですね。
だから残念ながら半音階スケールが超高速に弾けても曲中ではあまりそれを活かせません。
実際の曲では半音階スケールのようなシーケンシャルな左指の運動はむしろ稀で、ランダムの運動をしなければならない場合がほとんどだからです。

ココをチェックせよ!

このトレーニングで起こりうる右指と左指がシンクロしない等の現象とチェック項目をあげてみました。

右指の空弾き、引っ掛けが起こる
先ず右指が正確に設定したスピードで安定して弾けるか解放弦でチェックしてみます。
空弾き、引っ掛けは、殆どの場合右指に問題がありますが、稀に左指がその原因になっている場合もあります。
右指の運動に問題ない場合は左指の運動に原因があります。

弾き走ってミスタッチする
弾き走りは殆どの場合左指の敏捷性、独立性、正確性に問題が有ります。
右手の弾き走りに見える(聞こえる)場合も左手のアンバランス、押さえ遅れに原因が有ることが多いみたいです。
此の場合右指のスピードを落として左指に合わすよりも左指を積極的(むしろ先導するように)に動かす方が効果的のようです。
右指に問題がある場合は解放弦で十分トレーニングします。
左指のチェックは右指で弾く事で確認しなければならないので先ず右指を確実にトレーニングした方が良いと思います。

左手が不活発でミスタッチする
左指の動きが悪いのがはっきり分かっている場合、左指の動きを安定させバランスよく動かせる為にメトロノームを使うと効果的です。
ある程度出来るからと初めから速くするとある時点でバランスが崩れ何処に原因があるか分からずじまいになる可能性があるので先ずは中程度の弾き易い速度でトレーニングした方がいいでしょう。
押さえる方ではなく離し方の方に問題がある場合もあります。
その場合は以前の左指の正確性、敏捷性、独立性のブログも参考にしてみて下さい。

この時左指を勢いや慣性でダラララと押弦するのではなく機械的にクッ、クッ、クッ、クッと押さえるようにしてみます、チョットコツが必要ですが、こうすることで、敏捷性が比較的有り走りがちな指にはセーブが掛かり遅れがちな敏捷性の無い指は素早く押さえるように即されるはずです。



この左指の押弦法で少しずつ速くしていきます。
途中で機械的な動作は表面的には見えなくなりますが、指の筋肉にはこの感覚が痕跡として残るのでシンクロが維持されると思います。

次のムービはピカードで半音階スケールを弾いたものです。




ami3本奏法を試す時のコツ

恐らく始めは、あまり左指と右指がシンクロしないと思います。
原因としては、

1 弦に対する手のポジショニングが合っていない
手のポジショニングは最も基本的なことですね、例えば1弦にami指を添えた時にリラックスして無理無くバランスよく1直線に並ぶようにします。
指の角度等チェックする事は沢山ありますが、基本的に2指で弾く時と同じと考えていいと思います。


2 a指の独立性の乏しさが足を引っ張ってリズムやタイミングが狂う
場合は先ず解放弦でamとaiを使ってゆっくりアポヤンドしながら指の感覚をチェックて弾きます。
この時運良くa指が活性化したらami奏法はもうマスターしたも同然ですが、a自体は恐らくほとんどの場合、少し動きが良くなる程度だと思います。しかし3本指奏法が出来るようになる為には此のaの動きが少し動きが良くなる事が非常に重要だと言えます。

3 16分音符の刻みでは4つの音のグループが出来るのにたいして指が3本なので拍のアクセント位置が移動する為
この場合は先ず解放弦で3指を使う事から始めます。
そのまま弾くと指の構造から3つで一つのグループが出来タタタ、タタタ、タタタとなってしまいますのでメトロノーム等に合わせてユックリとアポヤンドで拍の頭を強く弾いたり拍の頭だけアポヤンドでその他はアルアイレで弾いたりします。
Fastpicimg02.jpg

これらのトレーニングで次第にアンセントのコントロールが出来るようになってきます。

次のムービはamiで初めはユックリとアポヤンドで次にピカードで高速に弾いた例です。



トレーニング---4

右指の角度を一定に保って弦間を移動さる

此のトレーニングは通常はあまり問題にされない場合が多く見過ごされがちですが問題があると速弾きをした場合は色々と障害が露呈することがありますのでもし問題があるならトレーニングされることをお勧めします。

このトレーニングでは何が重要な事かと言いますと弦と手の位置関係と指の角度を弦に対して一定に保つ事です。
これはギターの構えとも関連があります。

以前のブログにも書きましたが、腕全体でコントロールする方法と手首を回転させる方法がありますが、クラシックギターではギターと腕の間に余裕がありどちらの方法もやり易いですが、フラメンコギターの構えではこの余裕が少ないので手首を回転すると手首の腱を圧迫することがあり指の運動に支障が出る場合がありますので、腕全体でコントロールするのが有効かと思っています。
以前色々なギタリストの腕さばき?を比較したことがありますが、7割が腕で手のポジションをコントロールしていた様です。

Fastpicimg01.jpg




1弦から6弦までimやma等色々な指で中程度のスピードでいいですから上昇、下降します。



この手のポジショニングはピカード奏法では特に重要かと思います。
何故かと言いますとピカード奏法の時の弦と指の角度の関係はシビアで少し変わると指を弦に引っ掛け易くなるからです。
むろん慣れてしまえば自然にベストな角度に自動調整されるようになりますが・・・

だからピカード奏法を試される方は弦に対する指の角度が一定になるよう特に気をつける様にしてみて下さい。
次のムービはフラメンコの典型的にピカードによる速弾きの例ですが、指の角度がずっと一定に保たれている事に注意して下さい。



トレーニング---5

逆ポジションを克服する

速弾きが上手く出来ないのにはこの逆ポジションの影響がある場合があります。
実を言うと僕の場合は逆ポジションの完全克服は特にに難しいと感じています。指形態の構造からすると此れは致し方ないのかもしれませんね。
でもトレーニングによってある程度は、障害を取り除けます。
アルアイレの場合は指の弾弦ストロークが浅く逆ポジションの影響は殆ど受けませんのでそれ程考慮する必要はありません

アポヤンドではより深くストロークしますので、逆ポジションの影響を大きく受けます。例えば1-2弦で逆ポジションになる場合、1弦でのポジションを主とするか2弦でのポジションを主とするか、或はその中間かは個人の指の長さ等で違うので一概に言えないので自分で確かめて決めるほかはありません。



極端な場合正確にアポヤンドすると、速弾きの場合そこで引っ掛け、空弾き、スピードダウンが起こります。
しかし以前のブログでアルアイレとアポヤンドのの違いを考察ようにアルアイレとアポヤンドの使い分けは音のコントロールが目的であって目的の音得れればアルアイレやアポヤンド等ととりわけ区別する必要は無いわけです。
つまりアポヤンドやアルアイレをするのが目的ではなく、それらは音を出すための方便に還元されるわけです。

ですからアポヤンドによる速弾きで逆ポジションで事故が起こる箇所はアルアイレで弾いてまったく問題はないわけでアルアイレであろうがストロークが適切な場合には、殆ど音色の変化はないはずです。

次のようにimでアポヤンドとアルアイレを使って逆ポジションで弦間を上下に移動しましよう。



ピカードは逆ポジションを超越する!?

ピカードの場合は此れと状況が少し異なります。
これは指のストロークの運動方向とも関連があるとも考えられますが、ピカードはアポヤンドでありながアルアイレと同様逆ポジションの影響をあまり受けません
見方を変えれば、ピカードのパワフルなストロークは逆ポジションを物ともせず弾き切るとも言えます。



ami奏法は逆ポジションに弱い

逆ポジションの影響を最も受けるのはamiの3指を使用する時です。
1-3弦を使用してamiの逆ポジションをアルペジオ風にひいてみましょう。


更に例えば次の様な上下する音が連なっている場合を考えて下さい
Fastpicimg03.jpg




ある一定のスピードから引っ掛け、空弾きが起こり始め、まともに弾く事が困難になるハズです。このパターンがなんなく高速で弾ける方は、3指奏法をマスターしていると言って良いかもしれません。
僕も目下このパターンの克服方法を研究中です。もし良い方法を思いついたら紹介するつもりです。

このようにami奏法では、逆ポジションのあるパタ-ンでは、対応が非常に難しい場合がありすべての速弾きパターンに万能では無いのですがami奏法とim奏法をパターンに応じてミックスして使用する事は結構有効ではあります。

ami奏法の逆ポジションを含んだよりヘビーなトレーニング方法がありますが、かなり難しいので何れ紹介したいと思います。

imaの順のトレーニングはないのか?って

ありません。
imaの順のトレーニングは確かに様々な部分には有効ですが(例えばアルペジオ等)僕の指の感じからしてamiの方が断然敏捷性、正確性、独立性がありますのでわざわざ「速弾きの為のimaの順」はトレーニングしません、つまり「取捨選択する必要も有り」を適用しているわけです。


次回はランダムな音の連なりに対するトレーニングを考察します。
posted by saintcat at 12:07| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月11日

速弾きから見えて来るもの?

具体的トレーニングに入る前にその基礎となっている事柄を幾つか考えてみましょう。

左指はリズミカルに

一つの音は左手の運動(解放弦を弾く時も弦から指を離す運動と考えます)と右手の運動がシンクロして出ます。(当たり前ですが)
しかし左手の働きは押さえる事、右手の働きは弾く事なので違った運動するので別々に考えた方が良さそうです。

左指が何れだけ速くフレットを捕らえても右指がそれについて来れなければダメですし逆に右手がどんなに速く弾弦できても左手が不正確なポジショニングがてきなければダメでなんですね。

シンクロという面から見ると以前のブログで弾弦のタイミングを考察した際に書いたように左手が先行して右手がそれに従います。
同時か右手が先行していると思っても物理的には左手の押弦がほんの僅か速いわけです。
(最近の脳科学によると、このような感覚の入れ替えは脳が補正しているのだそうです。)
言い方を変えますと左指が一瞬でも速くなくてはミスタッチになるわけです。

指の独立性・敏捷性から見ると指には左右とも必ずアンバランスがありますが、部分的には右指は弾弦を最も独立性・機敏性に富んだ指(主にim等)に負わせる事でそのアンバランスをある程度緩和することができます。

例えば曲を弾くのに苦手な運指だけで弾かなければならない事を想像してみて下さい。
恐らく音のリズムや大きさを思い通りに弾くのが、かなり困難になるでしょう。

それとは反対に左指の1本や2本だけで押さえる事で曲を全部を弾き通すことは全くできません。(単音の簡単な曲なら出来そうですが)
苦手な指も含めて4つの指を程度の差こそあれすべて用いなければなりません。

つまり左指のアンバランスさは、右指以上に弾く事に影響してくると言えそうですね。

更に右指は運動性の優れた指を使うことでほぼ安定してリズムを刻む事が出来ますし解放弦でもそれを確かめることができます。
それに引き換え左のアンバランスさは音が出ることによってしか知る事が難しいといえます。
つまり左指は先行して押弦するが右指で弾かれる事でそのリズムがチェックされると言う事です。(もちろん右指がバランスを崩す事だってありますが)

ちょっと禅問答のようになってしまいましたが結論的に言いますと「左指は右指に追いつく様に」とか逆に「右手で弾かれるのを待っている」と言うより「左指はもっとリズミカルに音楽を先導すべきだ」と言う事です。


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右指の組み合わせ

一本の指で弾く
ima指は1本だけ連続して弾く事は「一本弾きの癖」以外では特殊な用途以外は無いと思います。

弦を違った指でどんなに同じ様に弾いても音色と大きさが違います。
これは波形編集ソフトとかにインポートして波形をみれば分かります。(マニアッくーゥ!)
だから厳密に同じ音で弾かなければならない場合は同じ指で弾くのが一番だと言う事ですね。

これに引き換えp指は1本で弾かれる事が多くフラメンコギターではP指の独壇場といった感じです。
この事は見方をかえるとP指は他の指以上に独立性と敏捷性を必要とするといえます。

imの組み合わせ

一般的に素早く弾く場合は、imを使いますが、これはこの指の組み合わせが、もっとも敏捷で独立性に富んでいるからだと考えられます。(事実そうですが)


amの組み合わせ

ギターの雑誌だったと思いますが、名前は失念してしまいましたが、外国のギタリストとの対談の中で「amは実は、トレーニングによってimと同等の敏捷性を得る事が出来るしaは最も美しい音色を出せる」と書いてあるのを読んだことがありますが、僕自身はこれをまだ確認できていません、いまだにaは少々劣等生です。(いや最悪かも)

しかし見方を変えるとaが完全に独立性・敏捷性を獲得すると別次元の演奏が可能かも・・・


iaの組み合わせ

敏捷性の具合からそれほど悪い組み合わせではないようです。
しかしimで弾けるのに何をわざわざiaで、と首をかしげられそうですが、ある音同士が弦を跨いで離れている場合繋ぎとして使用する等特別な用途では使用価値はあると考えます。

pを組み合わせる

これは、弾弦のストロークの方法や角度が違うので、特殊な目的でしか使用できないと思われます。

例えばaとiで6弦を素早く弾いてみて下さい、どちらかの指で弾いた音を非常に僅かではありますが、消音し合うようなタッチになるかと思います。
それを逆手にとってナルシソイエペス氏が低音の素早いバッセージをスタッカート気味に弾くのにこの奏法を使っていたので、僕もまねして使うことがあります。


3指を使う

組み合わせは幾つか考えられますが、思いつくのはamiの組合わせじゃないかと思います。
これまたギター雑誌の対談の中で、amiについての議論を見た事が有ります。
またまたナルシソイエペス氏の登場ですが、イエペス氏が素早いバッセージを弾くのにamiを使用している事に対して、「効率的で効果的」という立場と、imで同等のスピードが得られるので、わざわざ時間をさいてコントロールしづらいamiのトレーニングをするまでもなく「必要無し」との意見があったように記憶しています。

僕自身はami奏法は条件付きで有効と判断しています。

次のムービは1弦をim/am/ia/pi/imaで弾いた例です。




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3本指奏法の利点と欠点

素早くできるだけ効率よく弾こうと考えた場合amiを使えばいいのではとは当然の発想ですが、それには良い部分とそうでない部分があるようです。

先ずは2指を用いるときより高速で弾いても断然、音をレガートに弾けるという利点があります。
さらに長時間でも安定(疲れない)して弾けるという利点もあります。

欠点としては習得が困難なことが第一にあげられます。
例えば一拍を16分音符で分割した場合4つの音で構成されますが、3本の指で弾くと一拍ごとにアクセントがamiと順次移動するため左手の運指とシンクロしにくくアクセントの位置をコントロールしにくいのです。

それで音の流れに表情をつけにくくアクセントの乏しい一本調子の音の連なりとなり易いようです。

次にaの独立性のなさが全体のバランスの足を引っ張るのでコントロールがしにくく音が上下すると尚更困難になることが上げられます。
また2指の時にくらべて力強さにやや欠け、アポヤンドで弾くと指一本一本にタッチにチェックを入れる事が難しくアタック音が出易いこともあります。

だから僕はamiは一気に上昇する時や下降する時で非常に高速でありながらレガートが要求される時や装飾音的にスケールを入れる時使用することがあります。

一気に上昇・下降した例




次の例はソルの魔笛の変奏曲の第2変奏で使った例です。




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弾く方法(奏法)

アポヤンドを使う方法とアルアイレを使う方法、さらに第3方法としてフラメンコギター奏法のピカードを使用する方法を加えたいと思います。

それでは代表でimによるそれぞれの奏法につてい見てみましょう。

アポヤンドで・・・

ユックリ弾くときも素早く弾くときも同じ感覚で弾きます。(弾けねばなりません)
深い豊かな音をだすのには向いていますがストロークが大きくコントロールすべき要素が大きいせいか限界のかなり手前からコントロールを失ったりたりバタついたりしがちで素早く弾くのにはやや不利です。

しかし敢てアポヤンドで弾く事でアルアイレの時に余裕が生まれる事があり、トレーニング用として使うのには適しています。




アルアイレで・・・

限界ぎりぎりまでコントロールを失う事無く弾けますが限界に達すると、引っ掛けたり空引きしたりするミスが発生する頻度が増えます。
音色も工夫でアポヤンドに近づけることができるので、速弾きにアルアイレを選択することはベストな選択だと思います。
そのせいか殆どの場合クラシックギタリストは素早く弾く時はアルアイレを用いているようですね。





ピカード奏法で・・・

これを第三の奏法としたのは、まったく僕の勝手なカテゴリー分けなんですが、フラメンコギターの実際のピカードを見るまで、まったく考えもしなかったタッチなので、第3の奏法としたまでですがピカード奏法を用いれば自分の限界100パーセント出し切りしかも安定して弾く事が出来るます。

通常サウンドホール近くは、音色豊かな美しい音が得られますが、もっとも弦の振幅が大きく弾弦の際に指のタッチが最も影響を受け易いポジションでもあります。
フラメンコギターでは硬めの音を出す為にブリッジよりを弾きますが、このことがかえって弦の影響を受けなくてすむことにもなっているようです。
しかしながら弦の張りの感覚はかなり硬く感じますのでこの固さに打ち勝つ力強い弾弦が必要になるわけです。

そこでピカードですが、ピカードは特に速い弾きの為の奏法と言うわけではなく、フラメンコギターの単音を弾く為の基本的な奏法の一つで鋭くクリアーでインパクトのある音色を出す奏法ですが、素早く弾く部分で使用される事であのマシンガンのような音を連発するのです。

弾き方としてはアポヤンドで弾きますが、あまり指のしなりを使用せず、硬質のスティックで打ち付けるように弾き、通常のアポヤンドより次の弾弦のタッチからリリースまでの時間が、極めて短く熱いもののでも触れたかのようにします。

打ち付けるという表現はメッタやたらに力を入れるような誤解をまねく恐れが有りますが・・・思いつきませんので取りあえず・・・

打楽器を叩いた時にゴムの様なもので叩くより硬質な素材で叩いた方がクリアリーな音がでる原理です。

この時の指の角度はある人は寝かせ気味で、ある人は幾分立てた様にしてギタリストでマチマチのようです。
これは指の長さとも関係があるかもしれませんので、色々試して自分に合う角度をみつけるほかありません。



太鼓を叩く時の様に一方の指を弾弦すると同時にその反作用でもう一方の指を反射的に引き上げます。
どちらかと言うとこの「引き上げが速い」方が高速に弾けます。
この時フラメンコギターのラスゲアードで鍛えた手の甲の筋力と敏捷性が、威力を発揮するようです。
このパワーがの強い打ち付けで低音弦の反作用にも打ち勝てるのでしょう。
しかしインパクトが大きいだけに爪のアッタック音が大きくなり少々うるさいですが、それ以上に音も大きくうるさいですね。

ピカードのトレーニング法にできるだけ小さな動きで短距離で弾く様にする為に弾いた音を直ぐに消音するように弾く方法がありますが、これは一つの方便で結果は同じになります。




ある程度のスピードで最低1分間程度スピードを落とさず安定して弾けるとランニングハイならぬピカードハイが起こり努力をしなくてもある一定の間引き続けることが出来るようになります。結構長い音の連なりを弾き上げるにはある程度パワーが必要なのです。

実は此の様なタッチはクラシックギターでは基本的に御法度の奏法ともいえますが、良いか悪いかは別としてコントロールされることによって違った音色とスピード感が得られます。

しかし通常のクラシックの楽曲を弾く時にも音にも影響が出て来ることも事実です。
僕の場合クラシックギターの曲を弾いていてインパクトのあるクリアリーな音を出したい時自動的にピッカードで弾いているのに気づ事もありますし以前と比べて弦の種類を変えたわけではないのに全体的になんだか少し音が硬質になったような気がします。
クラシックギターで完全に御自分自分の音を確立している方は練習に注意が必要です。


*************************

弾く事と弾く感覚

何れの弾き方も「弾く感覚」を得る事が重要な気がします。
通常精一杯弾いている間は運動神経の作用で感覚神経が追いやられ指が弦から受ける触覚は鈍くなります。
出力が大きくなることで入力が遮られるわけですね。
しかしある速度に達してそれが安定して言わば一種の自動作用のようになり弾くのにそれほど努力が必要をしなくなると、この触覚が蘇り弾きながらはっきりと弦の感覚を捕らえる事が出来るようになり微妙なズレを逐一フィードバックしながら修正することが可能になってきます。
時間感覚が広がって細かな部分に気づくと言うか指が音の芯を捕らえているような感覚でこの状態は出力と入力が同時に起きている状態といいますか・・・

逆に音の芯を外している感覚もあるわけですが、外している時はこの感覚が遮られている場合が多く、ミスタッチを音で知る事に成ります。
外した瞬間アッと「外した感覚が戻り」その時は"時既に遅し"音を外したり引っ掛けた後なわけです。

このフィードバック感は起こすものでは無く自然に起きて来るもので、トレーニングにある程度時間をかける必要があるようです。

非常に速く音を正確にひけるギタリストはテクニックとして身につけたか自然に身ついたかに関わらずこうした感覚をもっているはずです。

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逆(さか)ポジションの克服

以前のブログでかきましたが、指のボジションには順ポジションと逆ポジションがあります。(これは僕が勝手に命名したのですが)
順ポジションは普通に弦に指を添えたフォームで作られる自然な指のポジションで和音を弾く時はこれで弾きますね
ギターの右手の運指は通常この順ポジションで考えられていますが、どうしても逆のポジションをとらなくてはならない場合があります。
僕の場合ミスタッチを繰り返している間に先ほど言いました一本指奏法が出てしまう部分はこの逆ポジションの時だとわかってきました。
つまり弦を移動する時にミスが集中しがちなのです。
オルタネートピッキングのダウンとアップの弦の移動との問題とチョット似ているかもしれません。

スローテンポの時は簡単にこの障害を超えることができるのですが、高速に弾こうとすると、指の感覚あるいは脳が混乱する為か、同じ指を連続して使ってしまいバランスやコントロールを失ってしまうようです。先ほどのフィードバック感と関係があるのかもしれません。
だから速く弾く場合逆ポジションの克服は避けて通る事の出来ないものだと思い殊更トレーニングしました。
もし同様の癖がある方は先ずこれを克服する事を考えなければならないと思います。
逆にこの癖が無い人は幸いと言えます。

次のムービを見て下さいアルアイレの時は逆ポジションはそれほどの影響はありませんが正確にアポヤンドした場合は手全体のポジションを大きくコントロールしなければならいのが分かります

1弦2弦をimで交互に弾いています。
アルアイレ


アポヤンド


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左指のそれぞれの働き

よく左指の動きを観察すると各指の使用頻度が、かなり違う事に気づきます。
更にそれぞれの指にはそれぞれ使命と役割があるようでそれぞれの指の特性を考えてトレーニングすべきではないかと考えるようになりました。
以下にトレーニング中に僕が気がつた点をやや抽象的ではありますが、上げておきます。



人差し指は暇な上にコントロールが効くので他の指を先導し運動を安定化させる役割が有ります。
特にセーハを用いる事で一時的なカポの役割を担うこともあります。

フレットのポジションが大きく離れている時は、他の指でフレットを押さえる場合でも人差し指とネックの後ろの裏方である親指とのコンビネーションで他の指のポジショニングをサポートします。
人差し指がフレットを押さえない時でも指の位置関係を主にコントロールしているのは人差し指なので人差し指のポジショニングが安定すると他の指のポジショニングが安定するのです。

中指は他のどの指とも相性がよく機敏性もありますので高速運動の要となりますが人差し指との相性が良すぎて走りがちになりますのでむしろセーブが必要な場合もあります。

薬指は以前考察したように他の指にくらべて敏捷性、独立性が劣ります。
1フレット跨いで押さえる時のストレチ性も劣るようです。
試しに薬指をフレットに置いて固定して中指を開く場合は比較的簡単に開きますが、中指を固定して薬指を開こうとすると開きにくいのがわかります"逆もまた真なり"は成り立たないようです。
しかし見方を変えると薬指が独立性と敏捷性を得たらテクニックを一気に、大げさに言えば別次元に押し上げてくれます。

小指は一番弱く短いながら最も多く立ち回らなければ成らない宿命を背負っています。
まるで小さい白い鶏でのようです。
しかし一旦小指がパワーをもてば指全体も活性化しパワーアップします。

親指
他の指と違って弾弦と関連して捕らえられる事が少ない親指ですが、4指を正確なポジションへ運び押弦を後ろで支えるという重要な働きがあります。

以上の事柄は以前のブログの指の独立性や敏捷性で考察したことも関連しますので参考にして下さい。

考えてみると****のトーレーニングとか****をマスターとか言っても対症療法的な方便は殆どの場合即速攻性はそれほど期待出来ないみたいで色々なトレーニングの結果のエッセンスがジワリジワリと効いて来るような気がしています。

それでは次回から具体的なトレーニング方法を考えてみたいと思います。







posted by saintcat at 19:02| Comment(4) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月10日

速弾きって!?

「速弾き」って何?

だいぶ前になりますが、(20代の頃)エレキギターをやっている友人に「クラシックギターって速弾きってあるん?」と聞かれた事が有るのですが、その時はクラシクギターの教則本や関連雑誌で「速弾き」なる言葉や奏法を見た事がなかったので、「よう分からんけど何処にも載って無いんで無いちゃうんかな?」と答えたと記憶しています。

普通「速弾き」と言うとエレキギターのテクニックの一群(オルタネートピッキング・タッピング・スイープ等)を指すようですがクラシックギターでは「***を速く弾く」と言う文脈はあっても特に「速弾き」に該当する技術があるわけでは無いみたいですね。

確かにロックギターの解説本には「****速弾き完全マスター」とか「速弾き攻略法」等という"虎の穴的テキスト"が結構多くありますがクラシックギターでは日頃の基礎トレーニングを地道に続けていけば身に付いて来る基本的技術の延長線のテクニックと見なされているのか教則本を見ても、特別な訓練があるわけでなく練習曲等で地道に身につけるようになっているようで特に解説されているのを目にした事がありません。

「速弾き」とは、16分音符や32分音符を、正確に弾くテクニックのことで曲のテンポを普通より速く弾く事では無いことはギターをやっている人には常識だと思いますが16分音符や32分音符といっても音符の種類は相対的な速さを指しているので16分音符が必ずしも速いとはかぎりませんね。


クラシックギターに「速弾き」は必要か?

メチャメチャ速く音が連続する曲はクラシックギターのオリジナル曲には、そんなには多く無いようですが中級の中あたりから上級の曲や編曲ものには結構登場するので、もしレベルの高い曲や編曲ものを弾きたいのであれば音を素早く弾くのは必須のテクニックかもしれません。

アマチュアで、それも教室や先生に習ってない人がいきなり上級曲にトライする事はまず考えられませんが、いずれにせよ速いテンポで16分音符や32分音符を正確に弾くには、何かしら高い壁があるようですね。

何処か失念しまたがギターは他の楽器にくらべ和音やアルペジオには向いているが、速い音の変化には向いていない楽器と書いてあるのを見た事が有ります。
もちろんここで言う曲とは、リストやショパンの曲レベルの事をいっているのだと思いますが・・・

以前から僕はプロのように練習する時間が十分に取れれて努力すれば、ある程度それは克服できると思っていました。
基本的にこの考えは間違っていないようです。
つまり*功夫が必要だという事ですね

中国の武術や芸事で「時間と汗」を指す言葉で努力を意味する。


それでずっと別にプロになるわけで無し、楽しんでピコピコ弾ければいいぐらいの調子で「速弾き」には、あまり興味はなかったんですが、それでもフラメンコギタリストのすごいテクニックには、いつも関心していました。


フラメンコギターでは「速弾き」は常識!?

それがフラメンコギターの練習をかじりはじめて少しラスゲなんかが出来始めて初級曲からさあ中級曲でも弾こうと楽譜を買って来たら、なんと中級からテンポの速い16分音符や32分音符の嵐ではないですか!!がく〜(落胆した顔)(フラメンコギターの曲はテンポが速い物が多い)

ブレリアス等の楽譜はパッと見8分音符で殆ど構成されているので簡単そうに見えるのですが、実質4分音符を220-250程のスピードで弾くので常に16分音符の刻みで弾いている感覚なんですね。

クラシックギターの時は速い音符の変化はスラーを使ってなんとか弾いていんですが、フラメンコギターでは楽譜の後ろに付いている解説にいきなり「ピカード奏法で鋭くアポヤンドで弾いて下さい」なんて書いてあって「ハァア」となってしまったわけです。
以前フラメンコギターに挑戦して挫折した経験が頭を過ります・・・

つまりはフラメンコギターでピピピピ・・・と機関銃で連発するようなあの奏法は、フラメンコギタリストにとって特別な奏法じゃなくて普通の奏法だったんです!!


敢て「速弾き」を考察する事で見えて来るモノは・・・

それで取りあえずクラギやフラギには「速弾き」なる特別なテクニックはない事がわかったのでエレキの「速弾き」と言う言葉をそのまま使うことにしますが、そうすると「速弾き」といっても色々考えられますが先ずは最も基本であるところの「単音を速く弾く」事を考察したいと思います。

それぞれ皆レベルや指向しているものは違いますがギタリストなら誰にとっても「単音で弾く」事は間違いなく共通の「弾く事」の基本であるはずですので、それを見直す事で、そこから何かが見えて来るかもしれません。


今ではクラシックギターやフラメンコギターの教則本やDVDやCD等Webのおかげで世界中の資料が手に入るようになりどんなテクニックでも一流のアーティストから間接的であるにせよ指導?を受けられるようになりました。

そう考えると僕の様なヘッポコ我流ギタリストなど出る幕はまったく無いと思ってしまうのですがヘッポコだから気がつくことや癖があったからこそ癖に付いて分かる事もあるかもしれないということで今一度、単音を弾く事から連続して素早く音を出すまでを考察してみたいと思います。

続く
posted by saintcat at 13:33| Comment(2) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月06日

6連符アルペジオ

このブログを見て下さっている方からフラメンコギターに良く出て来る6連符アルペジオについてリクエストがありましたので今回はこの6連符アルペジオをキーワードとして色々とトレーニング方法等を探ってみたいと思います。

アルペジオの6連パターンは楽譜の表記上同じ6連譜で書かれていても弾き方が同じであるとは限りません、曲によってアーティキュレーションが違うかもしれません。
なだらかな山形の一連のウェーブや3連符+3連譜のようなリズムをもったり4+2或は2+4であったりする場合もあります。
音楽的解釈云々は僕の苦手とするところなので、これぐらいにして・・・・


それでは6連符アルペジオの代表としてフラメンコギターでも多用される6連符パターンを考察してみましょう。

このアルペジオを分解すると4+2あるいは3+3の上昇、下降のアルペジオの構造と考えられますがアルペジオを弾く時人それぞれ指の「コントロール力」が違う事や好きなパターン、弾き易いパターンがあり、弾き易いパターンは走りがちに、やりにくいパターンは「つっかかり」やすくなるものです。

6thalp09.jpg

このパターンだとちょうど折り返し点で「弱くなったり、滑ったり、空弾きする」等の事故が発生したり(mamとなるところ)iの弾弦が弱い場合が多いようですね。

ですから先ずは一旦この構造を頭から追い出して6連アルペジオを直線的な6連続音にすることで問題や癖をクリアーにするトレーニングからやってみたいと思います。


トレーニング---1

6連トレモロを試してみる。

アルペジオのトレーニングなのにいきなりトレモロが出て来てエッと思った方もいるかもしれませんが、僕はアルペジオとトレモロは兄弟関係にあるとみているので、まあ一つの方便として試してみて下さい。
(以前のブログを見られている方はこの文脈を理解していただけると思いますが・・・)

6thalp03.jpg

先ずはユックリアポヤンドで弾きます。



慣れてきたらアルアイレである程度高速に弾きます。



6連トレモロを弾くのが目的ではありませので、そんなり高速に弾く必要は有りませんが一定の速度と音の大きさで弾けねばなりません。
この時6連符は3連符の2つ分なんてイメージは、まったくもってはいけませんイメージが運動を阻害します。
指に染み込んだパターンや癖を一旦リセットする為だと考えて下さい。(これくらいしないとハマッタ場合抜け出せません)


このトレーニングは各指の弾弦の強さやタイミングが不揃いな場合にはかなり効果的かと思います。

以上のトレーニングを一定の間行い6連アルペジオを弾いてみます。
同じ感覚でアポヤンドのユックリからはじめてアルアイレで目的のスピードまでアップします。



このとき手を上下させず一定のポジションを保つ様にするとアルペジオが安定します。






トレーニング---2

アクセントポジションをコントロールする

フラメンコギターではこの6連符アルペジオのメロディーは低音で付ける事が殆どですが、クラシックギターでは、メロディーを高音部にもってくることも多く、このメロディー位置のコントロールがバランスの良い6連符を生み出すパワーにもなるんじゃないかと考えてクラシクギターの練習曲をとりあげてみました。

と言う事で、ここではマウロ・ジュリアーニの練習曲作品48-No.5(もしかしたらNo.6か練習曲ではなく副題のプレリュードと名前がついているかも)を用いてトレーニングしてみましょう。

譜面全部を紹介しませんので楽器屋さんで購入して下さい、
クラシックギターの練習曲はWebでフリーの楽譜を比較的簡単に手に入れることもできます。

例譜---1

6thalp02.jpg

一小節目から8小節目まではPにアクセントをおき低音のメロディーが浮かび上がるようにします。
クラシックギターでは必ずしもアポヤンドを要求するわけではありませんが、支障がないなら(他の音を消音してしまったりコントロールを失わないなら)アポヤンドしてもいいでしょう。




例譜---2

6thalp07.jpg

9小節10小節ではi指で弾く中間部の音に微かにアクセントをおき音の流れを追います。




例譜---3

6thalp04.jpg

11小節からはa指で弾く高音部をアポヤンドぎみにアクセントをおくように弾きます。





トレーニング---3

フラメンコギターでは6連符パターンを超高速で弾いて響かせる独特の奏法がありますが音同士が重なり合って独特の響きを作るためには、音のべたつきやもたつき、消音をさける為に出来るだけ弾弦のインパクトの瞬間の時間を短くする必要が有ります。

ビギナーでは、一旦指を弦上にポジショニングしてアルペジオをする癖がつていいるかもしれません、この場合は音を消音しつつ弾いていることになるのでこの効果がでません、指は弾いている弦以外の弦にまったく触れない様にします。

先ほどの練習曲も*カンパネラ効果がありましたが、解放弦とハイポジションの高音が交互を弾く場合弦のテクションや振動が異なる為に音ののバランスを取るのが難しくなります。つまりそれらに合わせたタッチで弾く事が要求されるのですね。

また速く弾いた場合爪だけで弾いている方は小さな音で弾くと爪のアタック音が気になる時もありますので指頭でタッチして爪に抜けるなどリリースの方法にも工夫が必要になるかもしれません。

フラメンコギターのタラントスやグラナイーナ出てて来る連続したアルペジオで弾く部分は、揺らぎと言いますかウェーブがあります。
これを表現するにはできるだけなだらかに音を強くしたり弱くしたり、速くしたり、ユックリしたり、鮮明にしたり、ぼかしたりコントロールできなければなりません

次の例譜はグラナイーナでよく出て来るのアルペジオパターンです。
指のコントロールがグループ化して音の塊が出来てしまわないようカンパネラ効果で音が響き合ってウェーブを作る様にします。
このパターンを長時間弾くことがありますので努力して弾く事無く一種の自動運度化するまで繰り返しループして弾きます。
(2カポ)

6thalp05.jpg

ここまで来ると一般的な奏法から個人的テクニックの様なものになってきますが、サウンドホール側でひいたりブリッジ側で弾いたり弦に対する指の角度も色々試してみてください。



*カンパレラ効果
高音を低音弦(例えば2弦)で低音を高音弦(例えば1弦)で弾くことにより鐘を打ち鳴らしたときのような音の効果を出すこと。


トレーニング---4

次の例譜はソレアレスの典型的なファルセータパターンです。
(3カポ)

6thalp08.jpg

これには6連アルペジオの幾つかの変形パターンが含まれますが個々の6連符アルペジオやテクニックは比較的簡単です。しかし曲のなかに織り込まれるととたんに難しく感じますね。
曲は単なるテクニックの組み合わせではないことがわかります。

逆に考えると難しい曲に見えても幾つかの基本的テクニックに分解できることも有ると言う事ですね。

先ずは一拍一拍を焦らずしっかりと弾いて音符の*アーティキュレーションを理解して繋いでいきます。
1小節と2小節の3泊目の5連スラーは6連アルペジオを弾いた直後は走りがちになり易いのでズムを崩さない様に注意しましょう。

譜面を見ながら弾いているとリズムに乗れない可能性があるので分解して弾き込んだ後は暗譜して譜面を見ずに弾いた方がいいかもしれません。

4小節目の6連アルペジオは6連符の流れの中にも3連+3連の意識を持って弾くといいでしょう。



何れも楽譜に表わせないないニュアンスがありますね、つまり音を繋ぐテクニックは技術というより感覚です。

*ここではフラメンコの12拍子のリズムを指す


トレーニング---4(おまけ)

ついでにこの6連符アルペジオにより磨き? をかける為にトレモロアルペジオ?(勝手に僕がそう呼んでいるだけなんですが)を紹介します。

このアルペジオバターンは唯一ナルシソイエペス編曲版のバッハのシャコンヌでしか見た事がないのでずが、このパータンをトレーニングしていたら6連符アルペジオが少しばかり切れがよくなったような・・・(思い込みかもしれません)

先ずは弾き易い方の弦パターンからトレーニングします。

6thalp06.jpg



6thalp10.jpg



このアルペジオパターンはバイオリンの奏法を模倣したテクニックだと思いますので高速で弾かなければ、その効果があらわれません。



でもせっかく覚えても弾く機会がないので、ただでさえトレーニング時間が取れないのに効果の程が疑わしいものを紹介してもなぁーと思いますので取りあえずオマケということで試してみて下さい。





posted by saintcat at 14:52| Comment(2) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月29日

ゴルペ奏法---1

フラメンコギターファンには、おなじみのブレリアス、ルンバフラメンコ等の快速でリズミカルな曲種で多く登場するゴルペですが何故か最近のギタリストが弾くブレリアスにはゴルペが少なくなった気がしますね。
サビカス氏等の演奏を聴くと景気よくカ、カ、カッとはいっていたものです。

ゴルペには薬指の爪を用いて出すカッと鳴らすものとamやpの指の腹でドンと鳴らすものがあります。

その他興に応じて出すギターの胴を打楽器よろしく叩くものもありますが、それらはどちらかというと奏法というよりギタリストの余興のようなものに属するようでどうもテキトーみたいです。

*何度も書きましたがクラシックギターで不用意にゴルペをなさらない様にして下さい。大事なギターにキズがつく事請け合いです。!!


トレーニング---1

薬指によるゴルペ

さて薬指によるゴルペの打ち方ですが、景気よくガッーンとやっては、間の手が出しゃばりすぎた民謡みたいに本末転倒になってしまいます。
出来るようになったらつい調子良くやってしまいますが、主役はあくまで弦の音です。

爪の長さによりますが、爪だけで打たず指頭で打つ気持ちぐらいが良いようです。
打つ位置は、親指を6弦に添えて基本ポーズをとった自然な形で薬指をゴルペ版(表面版)に伸ばし下ろした位置で、薬指の第三関節から回転させて「つるはし」を振り下ろすように打ちます。

この時カッ、カッと打つ事とカッーと指をそのままゴルペ版上に余韻を残して幾分止める方法があります。

なるべく手首や腕を使わずに指だけで打ちます。





トレーニング---2

次に親指の弾弦と同時にゴルペを打ってみましょう。

p指で手を安定させることが出来ないのとp指の弾弦の運動方向とゴルペを打つa指の運動方向が違うので両指をつまみ上げるようになったりしかちですが、どちらかというとp指をa指に「引付ける」ようにするのがコツです。




次はp指のダウンストロークと同時にゴルペを打ちます。

上記とほぼ同様な感じですが、p指の運動量が大きいので手首の回転を使いがちですが、先ずは親指の運動だけでa指に引付けるようにします。
慣れたら手首も使ってより強く弾く事もありますが、主力は指の運動です。






トレーニング---3

人差し指のダウンストロークとゴルペを打ちます。

親指を6弦に添えて基本ポーズをとりi指をストロークすると同時にa指でゴルペを打ちます。

p指の時と同様運動方向が違うので、つまみ上げたり挟み込んだりがちになったり、手首の回転でゴルペを打ちがちになりますが、なるべく手はその位置を保って回転等させることなくストロークとゴルペの動作が出来る様にします。




トレーニング---4

人差し指のアップストロークとゴルペを交互に打ちます。

この場合同時に出来ないのでアップストロークとゴルペを交互に行います。

先ずa指でゴルペを打つ準備をします。
この時i指はちょうどダウンストロークが終えた後の形のようにし次の動作に備えます。

それからa指でゴルペを打ちます。
a指をそのままの位置に止めておきます。

その状態からi指をアップストロークし同時にa指を準備位置にもどします。

次にまたa指でコルペを打ちますが、同時にi指を「空弾き」でダウンストロークし次のアップストロークに備えます。
これが連続して交互にタイミングよくゴルペを打つ場合のコツになります。
慣れたら連続してカッ-ジャン、カッ-ジャン、カッ-ジャン、とリズミカルに弾いてみて下さい。

*ゴルペはカッカッと弾む様に打ったり少し止めるように打ったりする場合がありますが音の大小とは関係なくリズムとの関係があります。






トレーニング---5

人差し指のダウントロークとゴルペを交互に打ちます。

このパターンが出てくる事は他の方法に比べて少ないですが、ゴルペを打つタイミングの訓練にもなりますのでやっておいたほうが良いかもしれません。

ダウンストロークの場合、アップストロークの時とは逆にa指でゴルペを打た時にアップストローク位置に既にi指を準備するようにするのがコツです。

ゴルペすると同時にi指を「空弾き」でアップストロークするようにするのです。




トレーニング---6

ラスゲアードと共にゴルペを打ちます。

ラスゲアードがある程度で来ていないとゴルペを打つのに気を取られてラスゲが不完全になったりザーンと流れたようになってしまうことがあります。
ラスゲが出来ているなら何回かやるうちにすぐに出来るようになると思いますが出来ない場合は超スローから始めると良いでしょう。

*4連ラスゲも5連ラスゲも要領は同じです。





トレーニング---6

実際の曲のリズムに合わせてゴルペを打ってみましよう。

実はゴルペを単発に打つことではそれほど難しく無いんですが曲中で弾弦と絡めて打つと、とたんに難しくなるのですね。

とくにテンポの速い曲ではゴルペを打とうとすると運動方向が違うので他の指の運動を阻害することがありゴルペを「打つぞ、打つぞ」と意識しすぎるとリズムを乱したり音を外しがちです。

良くあるのはゴルペの運動方向が弾弦と同じになってカッーとゴルペ版を引っ掻くような運動に成ってしまう事ですね。

それでは代表的なソレア、アリグリアス、ブレリアスのリズムでゴルペのタミングをトレーニングしてみましょう。

これらは、どれもトラディショナルで基本的なものですが指定された速度で弾くのはビギナーにはちょっと厳しいかもしれません、ゆっくりでもリズムがあっていればまったく問題ありません慣れたらスピードアップすれば良いだけです。

ご存知のようにフラメンコには独特のリズムがありますが、これらの例ではリズムのアクセントとゴルペを打つタイミングがほぼ一致しているのでゴルペを打つことで自然にリズムが出てくるかと思います。

実際は必ずしもゴルペの位置がアクセントの位置と合っているとは限りません。

例譜1 Solea(ソレア)

Image1-b.jpg




1小節2小節の1拍2拍は低音部でラスゲ、3拍で低音から高音にかけて一気にズンとラスゲすると同時にゴルペします。

最も難しい所は親指の動きが忙しい3小節目のゴルペだと思います。
ゴルペを打とう焦って前の16分音符のスラーの部分が走りがちになりやすいので落ち着いて幾分控えめに弾きます。

特ににD音を強く弾きがちですが、音を添える程度でも良いくらいにして続くE音を強く弾くと同時にゴルペします。





例譜2 Alegrias(アレグリーアス)

Image2-b.jpg




ここで難しいのは5連ラスゲから次の音に入った時のiのラスゲと同時に打つゴルペの部分だとおもいます。
ゴルペを打とうとして前の5連ラスゲがザラーンと滑ったようになったりしますので、ダダダタダと分解して発音するようにします。(4連ラスゲでも良いです)

特に小指の音が小さくなったり弦を2、3弦だけしか捕らえなかったりすることがありますので小指をしっかり巻き上げてからラスゲに入るようにします。
小指に力強さが入ると他の指も活きてくると思います。






例譜3 Bulerias(ブレリアス)
Image3.jpg





ビギナーにとっては最も難しく感じるブレリアスですが、最初は超スローで弾いて暗譜した方が良いと思います。
譜面を見ながら弾いているとどうもノリが生まれません、これは「見る-考える-指を動かす」といったプロセスがリズムに微妙な遅れやズレを生じさせるのが原因かもしれません。

アップテンポになるとラスゲがザーンと不鮮明になりがちになるのでダダダと聞こえるようにします。

なかでも難しい部分は7小節目のゴルペ-アップ-ゴルペ-アップの連続と次の3連ラスゲに入る部分だと思います。
コツはゴルペをすると同時に次のアップストロークの準備ポーズをとる事と3連ラスゲの準備ポーズをその前のアップストロークをした動作と同時に他の指も巻き上げて作る事です。





*またまた弦がへたれて赤剥け状態で音がカポーンとなっていますが、ご容赦を・・・


ゴルペはフラメンコのリズムと関係が深くフラメンコ音楽をある程度理解する必要があります。
僕ものまだ色々とフラメンコ音楽については勉強中ですのでフラメンコのリズムについては、大きなテーマですので何れ機会をみて研究したいと思っています。














posted by saintcat at 18:17| Comment(0) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月20日

フラメンコ的トレモロ---2

3週間程前にブログの編集に使っていたPCが壊れてしまい、マシンを新調したりビデオの編集ソフトを以前使っていたものから乗り換えたりしていたんで、ちょっとブログの更新が、開いてしまいました。

さて今回は前回予告していた5連トレモロ奏法の高音部の変化につてトレーニングしてみましょう。

この高音部が変化するトレモロは比較的テンポの遅いグラナイーナ、タランタ、ロンディーニャに出でくることが多いですね。
遅いテンポで5連トレモロを安定して一定の速度で弾くのは、以外と難しく更に高音部に変化が加わると指のコントロールが乱れ来て困難になります。

どちらかというと高速で弾いた方が、テキトーに雰囲気や勢いで誤摩化す事が出来るので、ユックリ弾くと「アレ!タイミングが合わねぇぞ?」 となったりするんですね。

だから今回は初めから飛ばして弾く事を目的にするのではなく中庸の速度で「聞かせる」を目的にしたいと思います。
既にトレモロがある程度出来ているなら、ここからスピードアップすることは、そんなに困難なことでは無と思います。

それには先ず高音部の音の変化を耳で正確に捕らえておく必要がかります。

代表的な変化の変化パターンをトレモロでなくてもいいですから弾きながら耳でフィードバックしてよく馴染ましておきます。

tremoro01.jpg

最初は全部同じように聞こえるかもしれませんが、この違いを感覚で捕らえておくことが重要なのです。

僕はこの変化を5連符の個々の音ではなく一連の音の流れとして捕らえるようにして弾いています。
例えば前回の楽譜上の5連トレモロの省略表記を拡張して次の様に考え、音の流れがそのように感じられるようにするんですね
例えば

tremoro02.jpg
このパターンでは一音目が付点音符的になるのがポイントのようですので、このように考え弾いた時も音の流れが、そのように聞こえてくる様にします。

この表記方法は、正確な符割りとは一致しませんが、感覚としてはこちらの方が分かり易く感じらるはずです。


トレーニングする時は似通ったパターンは別にトレーニングした方が良い場合もあります。
僕はある程度弾け出した頃、疲れて来て感覚が鈍って来るせいか、どちらを弾いているのか分からなくなって引き分けているつもりが録音したのを聞いてみると途中から「得意なパターンにだけなってしまっていた!」と言う事がありました。



トレーニング---1

先ずは超スローで弾きます。指のコントロールを高める為、例のアポヤンド法を使っても良いかもしれません

低音の親指はできるだけアポヤンドします。
アポヤンドには太く鮮明なフラメンコ的低音を出すという必然的理由があるわけですが高速になっていくと、どうしてもアポヤンドすると乱れて来るので難しくなって来たらアルアイレに切り替えて弾いてもかまいません。
ハチャメチャになってまでアポヤンドする必要は全くありません、あくまで努力目標ということで・・・(プロのギタリストでもそうしいるようです。)

トレモロは、ガシャガシヤになったり、さらっと撫でるよう弾かず極めてハッキリとピッピッピッピッビッと発音させるようにして音とテンポが一定になるようにします。
*すべて3カポで弾いています

tremoro03.jpg







tremoro04.jpg






tremoro05.jpg





tremoro06.jpg





tremoro07.jpg






tremoro08.jpg






トレーニング---2

慣れてきたら中庸のスピードまで上げていきます。
どうも自分の得意なテンポというのが有るようで、「出来た!!」と思ってもこのテンポから外れるとコントロールがきかなくなったり左右の指のタイミングが合わなくなったりするかもしれませんので、超スローから無段階にスピードを上げ下げしてみて下さい。

例えば





みたいに・・・
後のパターンもほぼ同様にしてトレーニングします。


それぞれのパターンは独自の音の流れがありますので、その流れが表現でできているかが重要です。
上手くいけば高速で弾いた時もハッキリとこの音の流れがでてくるようになります。

高速で弾いた時は、個々の音がどうなっているのかはそんなに重要では無いと思います。
言葉で説明するのは難しいですが数値的にテンポが合っているとか、リズムを刻んでいると言うより「音が漂う」と言うか「歌ったている」ような感じです。 これが出て来たらしめたものです。

テキトーフラメンコ調で・・・



の様な感じでしょうか?

これが出来るとトレモロで符割りが付けにくい曲や音の変化の細かい曲もコードが分かっているなら鼻歌を歌う様にギターで弾ける様になります。




次から次にわき起こる問題点!

このトレーニングをしていると5連トレロモが十分に習得出来ていない場合潜在的な色々な問題が露呈してくる可能性もあります。

前にも言ったように5連トレモロの場合piamiの順で弾くとi指の運動量が激しい上に違う弦に移動する時もi指が「入り口、出口」になるので高音の変化がでてくると尚一層困難になるんでしょうね、
この事があるせいか5連トレモロをpmamiで弾くギタストもいますが、僕の場合mamaの繰り返しは苦手で一層難しくなってしまい断念しました。

僕の基本的考えは、弾き易い方法を取るという事なんですが時には、あまり有りそうも無いシチュエーションでわざと負荷を掛けて弾く事で、普段の奏法をバックアップすることもあります。
「なんでわざわざやりにくい事をするのか?」と言われそうですがトレーニング、訓練とはこういうものだと割り切って精進精進・・・
ギターを頭の上で弾くとか、左右に持ち替えて弾くとかは論外ですが・・・・

次のトレーニングは、一つの弦を跨いで(例えば1弦と3弦で)トレモロしますが、一拍毎に弦を上下に移動ししかも低音のPは必ずアポヤンドするトーレーニングです。



トレーニング---3

適当にコードを掴み弾きます。最初はユックリ次第にスピードを上げます。







このトレーニングは僕の場合、中庸のスピードが何故か難しく感じられます。
posted by saintcat at 22:14| Comment(4) | ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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